住宅ローンの審査は、事前審査(仮審査)が当日〜数日、本審査が書類到着後1週間〜3週間程度が目安で、申し込みから融資実行まではおおむね1ヶ月〜1ヶ月半を見ておくと安心です(2026年10月時点・各社公式の案内)。日数は金融機関と申込ルートで大きく変わり、仮審査の回答が速くても、融資まで6週間ほどかかると公式に示している商品もあります。
申込ルートも動いています。ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)のWEB申込コースは2026年10月30日(金)17時で仮審査申込の受付を終了し、以降は店舗が窓口の対面相談コースになります。以下では各社の公式の目安を横並びにし、決済日に間に合わせるために何を見ればよいかを整理します。
審査スピードを比べる前に押さえたい最近の変更点
金融機関ごとの日数を見る前に、申込ルートそのものが変わった点を確認しておきましょう。
ドコモSMTBネット銀行はWEB申込コースの仮審査受付が10月30日で終了
同行のWEB申込コースは、2026年10月30日(金)17時をもって仮審査申込の受付を終了します。それまでに仮審査を申し込んだ人は、WEB申込コースで手続きを続けられます。
以降に申し込む人は、同行を所属銀行とする銀行代理業者が窓口の「対面相談コース」を利用します。店舗で入手するアプリ「かんたん住宅ローン」から仮審査を申し込み、仮審査の結果は最短翌日(営業日)にアプリで通知されると案内されています。
SBIアルヒのWeb事前審査は終了済み(Web本申込のみ)
SBIアルヒ ダイレクト支店では、2026年7月1日でWeb事前審査の取り扱いを終了しました。入力途中だった人向けの経過措置も7月31日で終わり、8月1日以降、Web経由はWeb本申込からの新規申し込みのみです。
「まずWebで事前審査だけ受けて感触をつかむ」という進め方は、SBIアルヒでは使えません。事前審査を希望する場合は、店舗で申し込む流れになります。
住宅ローン借入までの流れ
住宅ローンの借入までの流れは、一般に次の4段階です。
- 事前審査(仮審査)
- 本審査
- 契約
- 融資実行
金融機関によっては、事前審査を行わず本審査から始めるところもあります(SBI新生銀行、みずほ銀行のネット住宅ローンなど)。
事前審査の進め方
購入する物件が決まったら、住宅ローンの事前審査を受けます。通常は物件の購入申し込みと同じころに行います。
事前審査は本審査の前の簡易審査で、ネット申込なら書類の提出が不要な銀行も多くあります。本審査で通らなかった場合の手間を考えると、事前審査で問題点を先に確かめておく意味は大きいといえます。
返済負担率や年収倍率など、そもそも何を見られているのかは住宅ローンの審査基準を解説した記事で整理しています。
本審査の進め方
事前審査を通過したら、正式な申し込みとして本審査が行われます。本審査では、物件の売買契約書や工事請負契約書、本人の収入証明書、既存借入の返済予定表など、事前審査より多くの書類を提出します。
書類を不備なくそろえることが、審査を速く進めるいちばんの近道です。審査結果には有効期限があり、auじぶん銀行・PayPay銀行はいずれも事前審査・本審査とも承認日から180日と公式に案内しています。
引き渡しが先の物件では、期限切れによる再審査にも注意が必要です。ネット銀行の本審査で何を求められるかは、PayPay銀行の審査基準と事前審査・本審査の流れが具体例として参考になります。
金融機関ごとの審査期間(公式サイトの目安)
各社の公式サイト(よくあるご質問・手続きの流れ)で公表されている所要日数の目安をまとめると、次のとおりです。
| 金融機関 | 事前審査(仮審査)の目安 | 本審査の目安 | 申込から借入までの目安 |
|---|---|---|---|
| ドコモSMTBネット銀行(対面相談コース) | アプリで申込・最短翌日(営業日) | アプリまたはWEBで書類を提出して審査 | 約1ヵ月半程度(代理業者の案内) |
| ドコモSMTBネット銀行(WEB申込コース・10/30 17時まで受付) | 通常数時間~数日 | 必要書類到着後 通常1週間~10日程度 | 仮審査から1ヵ月半程度 |
| SBIアルヒ(店舗) | 最短当日 | 最短3営業日 | ― |
| SBIアルヒ(ダイレクト支店・Web) | 取扱終了(Web本申込のみ) | Web本申込の審査期間 1~2週間 | Web本申込の受付から融資まで6週間ほど |
| ソニー銀行 | 最短60分 | 必要書類を提出して審査 | 仮審査申込から通常1ヶ月程度 |
| auじぶん銀行 | 1~3営業日 | 必要書類の提出後 3~10営業日 | ― |
| PayPay銀行 | 当日~2営業日程度 | 書類提出後 3~10営業日(約2週間)程度 | 本審査承認後から借入まで最短7営業日 |
| SBI新生銀行 | 原則なし(本審査から) | 申込~審査書類の案内発送 約1週間→書類到着後 約2~3週間 | 申し込みから最短1ヵ月半程度 |
| 三菱UFJ銀行 | かんたん事前審査=書類提出不要・最短即日回答 | 事前審査の承認後にマイページから正式審査を申込 | ― |
| みずほ銀行(ネット住宅ローン) | 事前審査なし(AI事前診断は最短1分だが事前審査ではない) | 必要書類をすべて提出後 10日間程度 | 電子契約の場合、正式審査申込日から借入日まで最短30日以上 |
| りそな銀行 | Web事前審査(24時間申込可・書類不要) | りそな住宅ローンマイページから正式審査 | ― |
※2026年10月時点で各社公式サイトに記載されている目安です(ドコモSMTBネット銀行の対面相談コースの借入までの日数は、銀行代理業者SBIマネープラザの案内)。申込内容・書類の状況・時期によって変わり、書類に不備がある場合や自営業・会社経営の人は、さらに日数がかかることがあります。
「審査が速い」=「早く借りられる」とは限らない
表を見比べると、事前審査の速さと、実際にお金が振り込まれるまでの速さは別物だとわかります。ここを混同すると、決済日に間に合わない事態を招きかねません。
- ドコモSMTBネット銀行は、対面相談コースの仮審査が最短翌日と速い一方、申し込みから借入までは約1ヵ月半程度と案内されています。
- みずほ銀行のネット住宅ローンは「AI事前診断が最短1分」ですが、公式にAI事前診断は事前審査ではなく、審査結果は正式審査の完了後に通知すると明記されています。電子契約では、正式審査申込日から借入日まで最短30日以上が必要です。
- SBIアルヒ ダイレクト支店は、Web本申込の審査期間は1~2週間ですが、受付から融資実行予定日まで6週間以上の期間を確保できることが利用条件です。
急ぎのときに見るべきは「仮審査の回答が何分・何日で出るか」ではなく、「申し込みから融資実行まで何日必要と公式が言っているか」です。決済日が決まっているなら、まずそこから逆算しましょう。
審査を急ぎたい人に向く申込先
ドコモSMTBネット銀行(対面相談コース)
ドコモSMTBネット銀行の対面相談コースは、店舗で入手するアプリ「かんたん住宅ローン」から仮審査を申し込み、書類のアップロードもアプリで済み、郵送は原則不要です。仮審査の結果は最短翌日(営業日)にアプリで届き、進捗もアプリで確認できます。
正式審査の申込と書類提出はアプリまたはWEBで行い、契約もWEBで手続きします。担当スタッフがアプリ内チャット・電話・対面でサポートするため、決済日から逆算した段取りを相談しながら進めたい人に向いています。
ただし、審査結果によっては表示金利に年0.1%~0.55%が上乗せされる場合があります。同行のよくある質問では、申込人または収入合算者が自営業者・会社経営者の場合、必要書類が通常と異なり審査日数が大幅に延びる可能性があるとしています。該当する人は早めの着手が欠かせません。
対面相談コースの窓口のひとつがSBIマネープラザです(相談は無料)。
※PR SBIマネープラザは、ドコモSMTBネット銀行を所属銀行とする銀行代理業者です。
SBIアルヒ(店舗申し込み)
SBIアルヒの店舗申し込みは、公式のよくある質問で事前審査の回答が最短「当日」、本審査の回答が最短「3営業日」と案内されています。フラット35を軸に資金計画を急いで固めたい人には有力な窓口です。
Web経由(ダイレクト支店)はWeb本申込のみで、受付から融資まで6週間ほどかかるため、結果を早く知りたいケースでは店舗のほうが向いています。なお、店舗で申し込み・相談をした人はダイレクト支店を利用できない条件があります。
物件が決まる前にフラット35の借入可能額を確かめられる「家探し前クイック事前審査」もあります。ただしSBIアルヒのWebサイトからの申し込みは2023年10月31日で受付を停止しており、現在は「家探し前クイック事前審査Pro」を導入した不動産事業者を通じて案内されるサービスです(審査は最短1分)。仲介会社に取り扱いがあるか聞いてみましょう。
審査が速くても審査基準が緩くなるわけではないため、書類の準備は同じように大切です。
SBI新生銀行
SBI新生銀行は、原則として事前審査がなく本審査から始まるため、書類を二度そろえる手間はかかりません。その代わり、審査結果が出るまでの期間は長めです。
同行のよくある質問によると、申し込みから審査書類の案内発送までが約1週間(ペアローンや収入合算は10日ほど)、書類到着から結果までが約2〜3週間、審査承認から融資実行までが約3週間で、合計で申し込みから最短1ヵ月半程度です。工程ごとの日数が示されているため、決済日から逆算して段取りを組みやすい情報といえます。
借入希望日が迫っている場合も、まず審査に申し込み、電話または住宅ローンマイページのメッセージで担当者に相談するよう案内されています。口座がなくても審査を申し込めます。
そのほかの選択肢
仮審査の結果が最短60分で出るソニー銀行、仮審査1~3営業日のauじぶん銀行、事前審査が当日~2営業日程度のPayPay銀行も、ネットで速く進めたい人の比較対象になります。
店舗のある銀行では、三菱UFJ銀行の「かんたん事前審査」が書類提出不要でネットから24時間申し込め、最短即日回答と案内されています(受付状況等により日数がかかる場合あり)。りそな銀行もWebで24時間、書類なしで事前審査を申し込めます。
審査をスムーズに進めるための対策
審査期間を縮める裏技はありませんが、遅れないようにする対策はあります。
いちばん大切なのは、提出書類の不備をなくすことです。各社が示す日数はいずれも「必要書類が到着し、不備がなかった場合」の目安で、差し替えが発生するとそこから数え直しになります。銀行によっては公式サイトに必要書類のチェックシートやシミュレーションがあるので、申し込む前に書類を洗い出しておきましょう。
審査中に追加資料を求められたら、すぐ対応できるよう準備しておくことも有効です。「審査で引っかかりそうな点」が分かっているなら、補足資料を最初から添えておくと判断が早まります。
本審査とあわせて団体信用生命保険の申し込みが必要な金融機関も多く、団信の告知手続きが止まると審査全体が進みません。団信の告知は案内が届いたらすぐ着手するのがコツです。
意外な落とし穴が司法書士との面談です。SBIアルヒのダイレクト支店やみずほ銀行のネット住宅ローンなど、抵当権設定にあたって司法書士との面談を案内している金融機関は少なくありません。審査が終わってからも日程調整が必要になるため、決済日が迫っているなら早めに不動産会社と段取りを詰めておきましょう。
よくある質問
Q. 住宅ローンの事前審査は何日かかりますか?
A. ネット申込では当日~3営業日程度が目安です。ソニー銀行が最短60分、PayPay銀行が当日~2営業日程度、auじぶん銀行が1~3営業日、ドコモSMTBネット銀行の対面相談コースが最短翌日(営業日)と案内しています。SBIアルヒの店舗は最短当日です。
Q. 事前審査と本審査の両方を受ける必要がありますか?
A. 多くの金融機関は事前審査→本審査の2段階ですが、SBI新生銀行やみずほ銀行のネット住宅ローンのように本審査(正式審査)から始めるところもあります。2段階の銀行では、事前審査で目処を立ててから本審査に進むのが一般的です。
Q. 11月以降、ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンの審査はどこで申し込みますか?
A. WEB申込コースは2026年10月30日(金)17時で仮審査申込の受付を終了するため、以降は銀行代理業者の店舗が窓口の対面相談コースで申し込みます。店舗でアプリ「かんたん住宅ローン」を入手し、仮審査から始めます。
Q. 申し込みから融資実行までどのくらいかかりますか?
A. おおむね1ヶ月~1ヶ月半です。ソニー銀行は仮審査申込から通常1ヶ月程度、SBI新生銀行は申し込みから最短1ヵ月半程度、ドコモSMTBネット銀行は約1ヵ月半程度、SBIアルヒ ダイレクト支店はWeb本申込から6週間ほどと案内しています。
Q. 本審査の結果が遅いときは何が原因ですか?
A. 多くは書類の不備・不足と、追加資料への対応待ちです。団信の告知や司法書士との面談調整で止まることもあります。1週間以上連絡がないときは、マイページや担当者に進捗を確認しましょう。
まとめ
住宅ローンの審査は事前審査と本審査の2段階が基本で(金融機関によっては本審査から)、申し込みから借り入れまでにはおおむね1ヶ月~1ヶ月半を見積もっておく必要があります。書類に不備があれば、さらに延びます。
見るべきは「仮審査が何分で出るか」よりも「申し込みから融資実行まで何日必要と公式が言っているか」です。SBIアルヒのWeb本申込が「受付から6週間ほど」、みずほ銀行の電子契約が「正式審査申込日から最短30日以上」と示しているように、審査そのものより契約・登記の段取りに時間がかかることは珍しくありません。
2026年はSBIアルヒのWeb事前審査の終了に続き、ドコモSMTBネット銀行のWEB申込コースも10月30日で仮審査の受付を終えます。「どのルートで申し込むか」まで含めて選ぶのが、いまの住宅ローン選びのポイントです。
※本記事の所要日数は2026年10月時点で各社公式サイトに記載されていた目安です。最新の取り扱い状況は各金融機関の公式サイトでご確認ください。