きらぼし銀行の住宅ローンは、保証料の払い方を3つから選びます。借入時に一括で払う保証料一括型、金利に含めて毎月払う保証料分割型、保証料の代わりに借入額の2.20%(税込)を払う融資手数料型です。
完済まで借り続けるなら、金利が最も低い融資手数料型が総額で有利になりました。数年で売却や借り換えをする可能性があるなら、借入時の負担が小さい保証料分割型が向きます。
3方式の違いは、保証の費用をいつ払うか
きらぼし銀行の住宅ローン「選択上手」は、きらぼし信用保証の保証が付きます。その保証の費用を、借入時か毎月か、銀行への手数料で払うかを選ぶ仕組みです。
2026年10月の適用金利は、同じ変動金利でも方式で年0.255%の幅があります。金利を下げる条件は3方式とも共通です。
| 金利タイプ | 保証料一括型 | 保証料分割型 | 融資手数料型 |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 年1.775% | 年1.875% | 年1.620% |
| 固定3年 | 年3.350% | 年3.450% | 年3.195% |
| 固定5年 | 年3.600% | 年3.700% | 年3.445% |
| 固定10年 | 年3.950% | 年4.050% | 年3.795% |
| 固定20年 | 年4.800% | 年4.900% | 年4.645% |
2026年10月1日現在のきらぼし銀行の公表値です。給与振込などの条件を満たした場合の金利で、変動金利の店頭表示金利は年3.375%です。
借入時にかかる費用は方式ごとに違います。保証料一括型は保証料を保証会社に払い、35年返済なら100万円あたり10,296円が例示されています。
保証料分割型は保証料を金利に含めるため、一括型より金利が年0.100%高くなります。融資手数料型は借入額の2.20%(税込)を銀行に払い、保証料は銀行が負担します。どの方式でも、保証会社への事務取扱手数料33,000円(税込)は別に必要です。
4,000万円を35年で借りて完済まで持つなら、融資手数料型が最も安い
借入額4,000万円、返済期間35年、元利均等返済で試算しました。金利は上の表の変動金利が完済まで変わらないと仮定しています。
| 方式 | 借入時の費用 | 毎月の返済額 | 35年の利息と借入時の費用の合計 |
|---|---|---|---|
| 保証料一括型 | 約44万円 | 約127,900円 | 約1,418万円 |
| 保証料分割型 | 約3万円 | 約130,000円 | 約1,461万円 |
| 融資手数料型 | 約91万円 | 約124,800円 | 約1,335万円 |
借入時の費用は保証料または融資手数料と、保証会社への事務取扱手数料33,000円の合計です。印紙税や登記費用は含めていません。
完済まで借りると、融資手数料型は保証料一括型より約83万円、分割型より約126万円少なく済みます。借入時に約91万円を払っても、金利の低さが35年分積み上がるためです。
毎月の返済額は、分割型と融資手数料型で約5,100円の差になりました。借入時の現金に余裕があり、長く住む予定なら、融資手数料型を基準に考えるのが自然です。
数年で手放す可能性があるなら、借入時の費用が小さい分割型
同じ試算で、途中で完済した場合の負担を年数ごとに比べました。払った利息に借入時の費用を足した額です。
| 完済までの年数 | 保証料一括型 | 保証料分割型 | 融資手数料型 |
|---|---|---|---|
| 3年 | 約251万円 | 約222万円 | 約280万円 |
| 5年 | 約381万円 | 約359万円 | 約398万円 |
| 8年 | 約564万円 | 約553万円 | 約564万円 |
| 10年 | 約677万円 | 約673万円 | 約667万円 |
5年で売却や借り換えをすると、分割型は融資手数料型より約39万円少ない負担で済みます。融資手数料型が分割型を下回るのは、10年前後まで借り続けた場合です。
融資手数料型の2.20%は、繰上返済や途中の完済をしても戻りません。転勤の可能性がある人や、数年後に住み替えを考えている人は、この点を重く見ておく必要があります。
保証料一括型は、この表より負担が小さくなる場合があります。途中で返済すると、払った保証料の一部が戻ることがあるためです。戻る額は保証会社の計算で決まるため、試算には含めていません。
繰上返済をするなら、ネットで期間短縮型を使う
きらぼし銀行の一部繰上返済は、インターネットバンキングのきらぼしホームダイレクトなら手数料が無料です。選べるのは返済期間を短くする方式だけで、毎月の返済額を減らす方式は窓口で手続きします。
窓口で一部繰上返済をすると、変動金利の期間中は5,500円(税込)かかります。固定金利の期間中は、繰上返済額1,000万円以下で33,000円(税込)、1,000万円超で55,000円(税込)です。
全額を返す場合は窓口での手続きになります。変動金利なら融資実行後10年以内は11,000円(税込)、10年を超えれば無料です。固定金利の期間中は一部繰上返済と同じ手数料がかかります。
保証会社の保証付きで一部繰上返済をして保証料の返戻が生じると、後日返済用の口座に入金されると案内されています。早めにまとまった額を返す予定があるなら、一括型の返戻と融資手数料型の金利差を比べて選ぶことになります。借り換えで返す場合の手順は住宅ローン借り換えの費用込みの判断手順で取り上げました。
金利の条件は給与振込か取引1つ、方式は正式審査で決める
表の金利が使えるのは、次のどちらかに当てはまる人です。きらぼし銀行の口座を給与振込に指定するか、ホームダイレクト、住宅ローン以外の個人ローン、きらぼしJCBカードのいずれか1つを使う人が対象です。
Web事前審査は、物件の所在地と勤務先が東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県内の人が対象です。同じ地域内でも、店舗の営業エリア外だと断られることがあります。
事前審査の結果は、特に希望を伝えなければ変動金利型で回答されます。保証料の3方式は正式審査の申込時に選ぶため、事前審査の段階で決めておく必要はありません。
商品説明書(2025年9月25日現在)では、借入期間は35年以内、借入額は100万円以上3億円以内です。借入時は満20歳以上満70歳以下、最終返済時に満75歳以下という年齢の条件もあります。
変動金利は毎年4月1日と10月1日に見直されます。返済額は5年ごとの見直しで、上げ幅は前回の1.25倍までです。この仕組みの注意点は5年ルール・125%ルールの解説にまとめています。
疾病保障付きは別の商品で、店頭表示金利が上がる
選択上手の団信は、死亡と高度障害を保障する一般の団信で、保険料は銀行が負担します。がんなどの保障が欲しい場合は、疾病保障付きの別の住宅ローンを選びます。
2026年10月の店頭表示金利で比べると、ダブル入院サポート住宅ローンは選択上手より年0.050%、ガン保障特約付き住宅ローンは年0.100%高く設定されています。3大疾病&5住宅ローンは年0.300%高くなります。
保証料の3方式で差が出る金利は年0.100〜0.255%です。疾病保障を付けるかどうかでも同じくらいの差が動くため、方式と保障はまとめて検討したほうが総額を見誤りません。保障の範囲はがん団信やワイド団信の比較で整理しました。
ドコモSMTBネット銀行と比べる、手数料型どうしの違い
きらぼし銀行の融資手数料型と同じ費用の形をとるのが、ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の対面相談コースです。SBIマネープラザなどの銀行代理業者が窓口で、都内では新宿の店舗で相談できます。
ドコモSMTBネット銀行のWEB申込コースは、2026年10月30日17時で仮審査の受付を終了します。これから同行で借りる人は、対面相談コースが入口になります。
| 項目 | きらぼし銀行(融資手数料型) | ドコモSMTBネット銀行(対面相談コース) |
|---|---|---|
| 変動金利(2026年10月) | 年1.620% | 年1.600%〜(物件価格の80%以内) |
| 借入時の手数料 | 借入額の2.20%(税込)+保証会社へ33,000円(税込) | 借入額の2.20% |
| 上乗せなしで付く保障 | 一般の団信 | 一般団信と全疾病保障、借入時50歳以下は3大疾病保障特約(50%) |
| 一部繰上返済 | ネットは無料(期間短縮のみ)、窓口は有料 | 1円から何度でも無料 |
| 全額繰上返済 | 変動金利は10年以内11,000円(税込)、固定期間中は33,000円〜 | 変動金利は無料、固定期間中は33,000円 |
| 借入期間 | 35年以内 | 最長50年 |
ドコモSMTBネット銀行は、審査結果により年0.1〜0.55%、物件価格の80%超で年0.100%、借入期間35年超で年0.070〜0.150%が上乗せされます。
手数料の形が同じなので、比べる軸は金利と保障、途中の返済のしやすさです。表示金利の差は年0.020%で、ほぼ並んでいます。
差が出るのは保障です。ドコモSMTBネット銀行は全疾病保障が上乗せなしで付くため、きらぼし銀行で疾病保障付きの商品を選ぶ場合と比べると、金利の差が開く可能性があります。
注意点は、審査の結果で金利が最大年0.55%上乗せされることです。仮審査で自分の金利が出るまで、どちらが安いかは決まりません。
きらぼし銀行で融資手数料型を選ぶつもりなら、同じ定率型の手数料で全疾病保障まで付くドコモSMTBネット銀行の金利も並べておくと判断が早くなります。SBIマネープラザの新宿の店舗では、対面相談コースの仮審査を担当者と進められます。
きらぼし銀行の保証料の払い方でよく聞かれること
Q. きらぼし銀行の保証料の払い方は、いつ決めればいいですか?
A. 正式審査の申込時に選びます。Web事前審査の結果は、特に希望しなければ変動金利型で回答されます。方式の選択は事前審査の段階では求められません。
Q. 融資手数料型で払った2.20%は、繰上返済すると戻りますか?
A. 戻りません。きらぼし銀行は、繰上返済時などの返戻はないと明記しています。数年で完済する可能性があるなら、借入時の費用が小さい保証料分割型も比べてください。
Q. 保証料分割型の金利は、一括型よりどれくらい高いですか?
A. 年0.100%高くなります。保証料を金利に含めて毎月払う仕組みのためです。借入時に払うのは保証会社への事務取扱手数料33,000円(税込)だけです。
Q. 都内に住んでいれば、きらぼし銀行のWeb事前審査を使えますか?
A. 物件の所在地と勤務先が東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県内なら対象です。ただし同じ地域でも、店舗の営業エリア外だと申込みを断られることがあります。
予定に合わせた方式の選び方
選び方の目安は、借りたあとの予定で決まります。試算の前提と同じく、金利が変わらない場合の比較です。
- 完済まで住み続ける予定なら、融資手数料型が総額で最も低い
- 5年前後で売却や借り換えの可能性があるなら、保証料分割型の負担が最も小さい
- 借入時の費用は抑えたいが長く借りる予定なら、保証料一括型が中間になる
- 早めに大きく繰上返済するなら、一括型の保証料の返戻と融資手数料型の金利差を比べる
どの方式でも、事務取扱手数料や登記費用を含めた総額で比べるのが前提です。定額型と定率型の手数料の違いは事務手数料の比べ方で取り上げました。国土交通省も、返済期間や金利タイプを選ぶときの考え方を住宅ローンの金利リスクに関する案内で示しています。
金利・キャンペーンは月ごとに動くため、最新の状況は各金融機関の発表でご確認ください。