新築マンションの竣工直後や、条件の良い中古マンションを検討していると、不動産会社や売主から「できるだけ早く手続きを進めてほしい」と言われる場面は決して珍しくありません。
特に建築中の新築マンションで分譲開始直後のタイミングでは、申し込みが一気に集中し、事実上の先着順となるケースも多く見られます。
こうした状況で購入の可否を左右する重要な要素となるのが、住宅ローン審査にかかる時間です。
住宅ローンの審査スピードは、金融機関ごとに大きく異なります。審査基準や必要書類の量、審査体制の違いによっては想定以上に時間がかかり、購入手続きが後ろ倒しになることもあります。
場合によっては「これ以上待てない」と判断され、他の申込者に物件を取られてしまう可能性も否定できません。
だからこそ、金利や団信の内容だけでなく、住宅ローンの「審査スピード」も金融機関選びの重要な判断材料になります。
この記事では、住宅ローン審査の所要時間と、急いで住宅ローンを借りたい人におすすめの金融機関を紹介します(金融機関名・所要日数は2026年6月時点の情報。最新の正式な日数は各社公式でご確認ください)。
目次
住宅ローン借入までの流れ
住宅ローンの借入までの流れは以下のとおりです。
1、事前審査(仮審査)
2、本審査
3、契約
4、融資実行
なお、金融機関によっては事前審査を行わず本審査のみで完結するところもあります(後述のSBI新生銀行など)。
事前審査の進め方
まず、購入する物件が決まったら住宅ローンの事前審査を受けます。通常、事前審査は物件の購入申し込みと同時に行われます。
事前審査は本審査の前の簡易審査のようなもので、必須ではないケースも多いですが、本審査で万が一通らなかった場合の手間を考えると、事前審査であらかじめ問題点を確認しておくことは非常に重要なステップです。
事前審査では、申込書に加え、契約者の本人確認書類、健康保険証、源泉徴収票などのコピーが必要となります。
事前審査を通過することで、スムーズに住宅ローンの手続きを進められます。
本審査の進め方
事前審査を通過したら、正式な申し込み手続きとして本審査が行われます。
本審査では事前審査よりも審査項目が多く、購入する物件や契約者本人に関するさまざまな書類を細かく提出する必要があります。具体的には、物件の売買契約書や請負契約書はもちろん、契約者自身および連帯保証人の公的な収入証明書、既存借入の返済予定表などが求められます。
これら審査に必要な書類を不備なく正確に提出することが、審査の迅速化や円滑な進行につながります。
金融機関ごとの審査期間(2026年6月時点の目安)
審査にかかる期間は金融機関ごとに変わります。低金利や高い商品性で人気のネット銀行などを中心に、各金融機関のHPなどで公表されている所要日数の目安をまとめると、以下のとおりです。
| 金融機関 | 事前審査の所要日数 | 本審査の所要日数 |
|---|---|---|
| 住信SBIネット銀行 | 当日~3営業日以内 | 5~10営業日 |
| ソニー銀行 | 1日~3日(最短60分) | 7日~10日 |
| auじぶん銀行 | 1~3営業日 | 3~10営業日 |
| SBIアルヒ(店舗) | 当日~ | 3営業日~ |
| SBIアルヒ(Web申込) | 1~3営業日 | 1~2週間 |
| PayPay銀行 | 1~5営業日 | 3~10営業日 |
| SBI新生銀行 | 原則なし(本審査のみ・新規は希望制) | 5~10営業日 |
※上記はあくまで目安で、申込内容・書類の状況・時期によって変わります。最新の正式な所要日数は各金融機関の公式サイトでご確認ください。
SBI新生銀行は原則として事前審査(仮審査)を行わず、本審査のみで手続きが完結するのが特徴です(新規借り入れは希望すれば事前審査も可能、借り換えは本審査のみ)。審査が一度で済むため、何度も書類をそろえ直す手間がかかりにくい点はメリットといえます。
審査を急ぎたい人におすすめの金融機関
SBIアルヒ株式会社
SBIアルヒ株式会社の店舗申し込みは、住宅ローン審査のスピードで定評があります。事前審査は最短当日、本審査も最短3営業日程度(目安)とされ、資金計画の確定を急ぐ方にとって心強い対応力です。なお、2026年3月からは新規借り入れ・借り換えの申し込みをオンラインで完結できる「Web申込」も導入されています。
「売買契約後で融資実行まで時間が限られている」「複数行で比較したいが、まずは審査結果を早く知りたい」といったケースでは、審査スピードの差がそのまま契約の可否や交渉力に直結することも少なくありません。
ただし、審査スピードが速い金融機関であっても審査基準自体が緩くなるわけではないため、内容面の確認や準備も同様に重要です。SBIアルヒの店舗相談では、住宅ローンに精通したスタッフに直接相談しながら手続きを進められ、スピードと確実性の両立が期待できます。融資実行までの時間が限られている方や、とにかく審査を優先して進めたい方にとっては、まず店舗で相談してみる価値の高い選択肢といえるでしょう。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行も、事前審査・本審査ともにかなり速い審査スピードを実現しています。事前審査で最短当日~、本審査で最短5営業日~という所要日数の目安です。
「急ぎたい、でも金利も妥協したくない」という人にもってこいの金融機関といえるでしょう。
SBI新生銀行
SBI新生銀行は、原則として事前審査がなく本審査のみで完結するため、書類を二度準備する手間がかかりにくいのが特徴です。本審査の所要日数の目安は5~10営業日。「仮審査と本審査で同じような書類を何度もそろえるのが面倒」という方や、手続きをシンプルに進めたい方に向いています。金利上乗せなしで利用できる全疾病保障付団信など、保障面の手厚さも魅力です。
そのほか、ソニー銀行やauじぶん銀行も迅速な審査対応が可能な金融機関なので、検討対象に含めるとよいでしょう。
審査をスムーズに進めるための対策
審査期間を短縮する特別な裏技はありませんが、審査が遅れないようにする対策はいくつかあります。
まず重要なのは、提出書類に不備や不足がないよう事前にしっかり準備しておくことです。これにより、追加資料の提出や書類の差し替えが不要となり、審査の遅延を防げます。
また、審査中に追加資料の提出依頼や不備の指摘があった場合に、即座に対応できるよう準備しておくことも有効です。迅速な対応が、全体の審査期間の短縮につながります。
さらに、事前に「審査に引っかかりそうな懸念点」がわかっている場合は、補足資料をあらかじめ用意して一緒に提出することで、金融機関側の判断がスムーズになり、審査の停滞を防ぐ効果があります。
審査が完了した後も、契約や融資実行に向けて銀行や不動産会社との各種手続きが続きます。これらの対応も滞りなくスピーディーに進めることで、結果的に全体のスケジュールを早められます。
よくある質問(FAQ)
Q. 事前審査と本審査の両方を受ける必要がありますか?
A. 多くの金融機関では事前審査(仮審査)→本審査の2段階ですが、SBI新生銀行のように本審査のみで完結する金融機関もあります。一般的には、本審査で通らない手間を避けるため、まず事前審査で目処を立てておくのがおすすめです。
Q. 申し込みから融資実行までどのくらいかかりますか?
A. 事前審査・本審査・契約・融資実行まで含めると、おおむね1ヶ月半程度を見込んでおくと安心です。書類に不備があるとさらに延びることがあるため、期限が迫っている場合は早めに動きましょう。
Q. 審査を最優先で急ぎたい場合はどこがよいですか?
A. 店舗で直接相談しながら進められ、最短当日回答の可能性もあるSBIアルヒ株式会社の店舗申し込みは有力な選択肢です。書類の準備を一度で済ませたい場合は、本審査のみで完結するSBI新生銀行も検討するとよいでしょう。いずれも所要日数は目安のため、最新情報は公式でご確認ください。
まとめ
審査期間が短い金融機関や、審査期間を短くするためのポイントを紹介してきました。
住宅ローンの審査には事前審査と本審査があり(金融機関によっては本審査のみ)、書類提出や手続きに時間がかかるため、申し込みから借り入れまでには約1ヶ月半程度を見積もっておく必要があります。
ただしこれはあくまで目安で、書類に不備がある場合は再提出を求められ、審査時間がさらに延びる可能性があります。物件がすでに決まっていて支払い期限が迫っている場合などは、早めに申請手続きを始めることが重要です。
特に急ぎの場合は、最短当日回答の可能性もあるSBIアルヒ株式会社の店舗で審査を進めるのもよいでしょう。
しっかり準備をして、スムーズに審査が進むよう、余裕を持った事前準備を心掛けましょう。