イオン銀行の住宅ローン金利は上がった?推移と最新動向

イオン銀行の住宅ローンは、2026年10月も新規借入の変動金利が年1.040%〜で据え置かれました。一方で当初固定は3年・5年・10年のすべてが引き上げられ、当初10年固定は年3.730%〜となっています(2026年10月1日時点・公式サイトにて確認)。

 

日本銀行が9月18日に政策金利を年1.25%程度へ引き上げたことを受け、10月はみずほ銀行やりそな銀行、PayPay銀行などが変動金利を上げました。イオン銀行で借入中の人の変動金利は、11月1日の基準日に見直されます。

 

 

 

2026年10月のイオン銀行の住宅ローン金利

 

イオン銀行は、2007年に開業したイオングループの銀行です。イオンモールなどにある店舗で相談できるうえ、ネットでも申し込めるため、対面とネットのどちらでも手続きを進められます。

 

住宅ローンには変動金利と当初固定金利の2つの金利タイプがあり、住宅金融支援機構と提携したフラット35も扱っています。ここではイオン銀行独自の住宅ローンの金利を取り上げます。

 

イオン銀行の住宅ローン金利(2026年10月)

 

2026年10月1日時点の適用金利は、下の表のようになっています。全期間優遇金利プラン(物件価格の80%以内)と当初固定金利の最優遇金利です。

 

資金使途 金利タイプ 2026年10月の金利
新規借り入れ 変動金利 ※物件価格の80%以内で借入れの場合 年1.040%〜
当初3年固定金利 年2.890%〜
当初5年固定金利 年3.160%〜
当初10年固定金利 年3.730%〜
借り換え 変動金利 年1.130%〜
当初10年固定金利 年3.730%〜

※実際の適用金利は、借入時点・審査結果・物件条件によって変わります。物件価格の80%を超えて借りる場合の変動金利は、上の表より高い別の金利になります。借入期間が35年を超える場合は年0.100%が上乗せされます。

 

変動金利と当初10年固定の差は年2.690%です。借り換えの変動金利(年1.130%〜)は、店頭表示利率の年3.220%から最大年2.090%を差し引いた水準です。

 

イオン銀行の金利改定の仕組みと最近の動向

 

日本銀行は2024年3月にマイナス金利政策を解除し、その後も段階的に政策金利を引き上げてきました。これを受けてイオン銀行の変動金利も段階的に上がり、2026年5月1日には店頭表示利率(基準金利)が年3.220%に改定されています。

 

新規に借りる人の金利は、原則として毎月決まります。適用されるのは申込時ではなく、実際に借り入れる時点の金利です。

 

借入中の人の変動金利は、毎年5月1日と11月1日を基準日として年2回見直されます。見直し後の金利は、6月と12月の約定返済日の翌日から適用されます(イオン銀行住宅ローン 商品概要説明書)。

 

10月も動いたのは固定金利だった

 

10月の改定でも、変動金利は据え置かれ、当初固定は3年・5年・10年のすべてが上がりました。8月以降、イオン銀行では固定金利だけが上がる月が続いています。

 

固定金利は、長期金利(新発10年国債の利回りなど)を参考に決まります。市場が先々の利上げを織り込むと、固定金利は日銀の決定を待たずに先に上がります。

 

変動金利は、銀行が決める店頭表示利率から優遇幅を差し引いて決まります。市場金利が動いても、銀行が店頭表示利率を改定するまでは変わりません。固定と変動で動く時期がずれるのはこのためです。

 

他行は10月に変動金利を引き上げ、イオン銀行は据え置き

 

当編集部が2026年10月1日に各行の公式サイトを確認したところ、新規借入の変動金利はみずほ銀行、りそな銀行、PayPay銀行、auじぶん銀行が前月から引き上げていました。三菱UFJ銀行と三井住友銀行、イオン銀行は据え置きです(当社調べ)。

 

大手行の変動金利の基準になる短期プライムレートも動いています。三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、11月2日から短期プライムレートを年2.625%へ引き上げると発表しました。

 

この結果、10月時点のイオン銀行の変動金利は、当編集部が確認した主な銀行の中で最も低い水準でした。ただし金利だけで有利不利は決まりません。候補を数行に決めて、諸費用や団信まで含めた総額で比べるほうが確実です。

 

11月1日の基準日に向けて借入中の人が知っておきたいこと

 

11月1日に店頭表示利率が改定されるかどうかは、10月12日時点で発表されていません。改定された場合、借入中の人の新しい金利は12月の約定返済日の翌日から適用されます。

 

イオン銀行の変動金利には5年ルールと125%ルールがあります。元利均等返済なら、金利が上がっても毎月の返済額は5年ごとの再計算まで変わらず、再計算後も前回の1.25倍が上限です(固定金利特約の終了後は上限なし)。

 

ただし返済額が変わらない間は、返済額のうち利息の割合が増え、元金の減りが遅くなります。金利の上昇幅が大きいと、最終回にまとめて返す元金や未払利息が残る点に注意が必要です。

 

例えば、3,000万円を年1.040%・35年の元利均等返済で借りたとします。毎月の返済額は約8万5,246円で、最初の月の利息は2万6,000円、元金に回るのは約5万9,246円です。

 

ここで金利が年0.250%上がり年1.290%になったとします。5年ルールで返済額は約8万5,246円のままですが、同じ残高に対する利息は1か月3万2,250円に増えます。元金に回る分は約5万2,996円に減り、毎月6,250円ずつ元金の減りが遅れる計算です。

 

5年後の再計算では、上昇後の金利で残りの期間の返済額が決め直されます。125%ルールがあるため一度に大きくは上がりませんが、金利上昇が続けば返済額は段階的に増えていきます。数字はいずれも、金利以外の条件を一定とした仮のケースです。

 

変動金利の見直しルールは銀行ごとに違います。ほかの銀行の動き方は、PayPay銀行の住宅ローン金利推移と最新動向やドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローン金利推移で取り上げています。

 

イオン銀行の住宅ローンの主な特徴

特徴項目 説明 コメント
金利の種類 変動金利、当初固定金利(3年・5年・10年など) 返済額を抑えたいか、一定期間固定したいかで選べる
金利の水準 2026年10月時点の新規変動金利は年1.040%〜 10月に他行が変動金利を上げるなか据え置き。固定金利は上昇が続く
団信 全疾病団信が上乗せ金利0%で付帯(借入時に満50歳未満)、がん保障なども選択可能 全疾病団信の保険料はイオン銀行が負担
返済期間 1年以上50年以内(35年超〜50年は年0.100%の金利上乗せ) 35年超で借りた後に繰上返済で35年以内へ短くしても上乗せは続く
手続き方法 ネット申込、イオンモール内などの店舗での対面相談 ネットと店舗のどちらでも手続きできる
繰上返済 一部繰上返済の手数料は無料 余裕資金で元金を減らしやすい
事務手数料 定率型は借入金額の2.20%(税込・最低220,000円)、定額型は110,000円(税込) 定率型は定額型より借入金利が年0.2%低い
資金使途 新築・中古住宅の購入、注文住宅の建設、リフォーム、借り換え 住宅に関する幅広い用途に使える

 

住宅ローンの利用者向け特典「イオンセレクトクラブ」では、専用カードのクレジット払いでイオングループの対象店舗での買い物が、完済まで毎日5%割引になります(適用条件あり)。金利には表れない特典で、イオンで買い物をする機会が多い家庭ほど差が大きくなります。

 

団信の特徴とメリット・デメリットについて

 

イオン銀行の住宅ローンに付く団体信用生命保険(団信)は、5種類から選べます。上乗せ金利と加入条件は、2026年10月時点でイオン銀行公式サイトにて確認した内容です。

 

団信を選べるのは契約時だけで、契約後に種類を変えることはできません。金利が上がっている局面では上乗せ分の実額も増えるため、申込前に必要な保障を決めておく必要があります。

 

団信の種類

  1. 全疾病保障団信住宅ローン 病気やけがによる就業不能状態を保障する団信です。所定の就業不能状態が返済日に15日を超えて続いていれば毎月の返済額が保障され、1年を超えて続くとローン残高が0円になります。上乗せ金利はなく、借入時に満50歳未満が条件です。
  2. がん保障付団信 所定のがんと診断確定されるとローン残高が0円になります。年0.100%の上乗せで、借入時に満50歳未満が条件です。保障が始まるのは借入日から90日を経過した翌日です。
  3. 8疾病保障プラス付住宅ローン がん・脳卒中・急性心筋梗塞の3大疾病に、5つの重度慢性疾患を加えた8疾病に備えるタイプです。年0.300%の上乗せで、借入時に満50歳未満が条件です。さらに年0.050%の上乗せで居住不能信用費用保険を付けられます。これは火災・地震・自然災害などで住宅が全壊または大規模半壊して住めなくなったとき、返済額を最長6か月(通算36か月まで)保障するものです。
  4. 一般団信 死亡・所定の高度障害状態のときにローン残高が0円になります。上乗せ金利はなく、5種類のうち借入時に満50歳以上でも選べるのはこの団信だけです(借入時満71歳未満)。
  5. ワイド団信付住宅ローン 健康上の理由でほかの団信に入れなかった人でも、加入できる可能性がある引受基準緩和型の団信です。保障内容は一般団信と同じで、年0.300%の上乗せです(借入時に満50歳未満・保険会社の審査あり)。

団信のメリット

  • 保障の範囲が広い 全疾病団信なら、がんなどの特定の病気に限らず、病気やけがで働けなくなったときの返済に備えられます。
  • 家族の負担を減らせる 万一のときはローン残高が保険金で返済されるため、家族に返済の負担が残りません。
  • 全疾病団信は追加費用がかからない 全疾病団信の保険料はイオン銀行が負担しており、金利の上乗せなしで付けられます。

デメリット(注意点)

  • 年齢の条件 疾病保障が付くタイプとワイド団信は、借入時に満50歳未満であることが条件です。50歳以上で選べるのは一般団信だけになります。
  • 後から変えられない 団信の種類を選べるのは契約時だけです(借り換えのときは改めて選び直せます)。後からがん保障だけを足すことはできません。
  • 上乗せ分の負担は金利水準で変わる 上乗せは率で決まるため、ベースの金利が高いほど同じ年0.300%でも支払う利息は増えます。保障の厚さと負担額は、実際の返済額で比べて決める必要があります。

 

5種類の団信の違いは、イオン銀行の住宅ローン団信5種類の解説で詳しく比べています。

 

イオン銀行住宅ローンの申込方法と必要書類

 

イオン銀行の住宅ローンは、ネットと店舗のどちらからでも申し込めます。手続きの大まかな流れは次の3段階です。

 

  1. 事前審査の申し込み ネットなら公式サイトから、店舗なら窓口で申し込みます。店舗は事前に予約しておくと手続きが早く進みます。
  2. 正式審査の申し込み 事前審査に通ったら、必要書類をそろえて正式審査に進みます。書類はネットでのアップロードか、店舗への持参で提出します。
  3. 契約手続き 正式審査に通ると、ローン契約と抵当権設定の手続きに進みます。司法書士が手続きに関わります。

申し込み・契約に必要な主な書類

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
  • 収入を確認する書類(給与所得者なら源泉徴収票、住民税決定通知書または課税証明書など)
  • 物件に関する書類(不動産売買契約書、重要事項説明書、工事請負契約書など)
  • 団信の告知書(加入するプランによっては保険会社所定の診断書)

審査の進み具合や個々の事情によっては、追加の書類を求められることがあります。具体的な書類は申込時に案内されます。

 

イオン銀行の住宅ローン金利に関するよくある質問

Q. 2026年10月、イオン銀行の変動金利は上がりましたか?

A. 上がっていません。新規借入(全期間優遇金利プラン・物件価格の80%以内)の変動金利は年1.040%〜、借り換えは年1.130%〜で、いずれも前月と同じです。10月に上がったのは当初固定の3年・5年・10年です。

Q. 11月1日にイオン銀行の変動金利は上がりますか?

A. 10月12日時点で改定の発表はなく、上がるかどうかは決まっていません。11月1日は借入中の人の金利を見直す基準日で、改定があれば12月の約定返済日の翌日から新しい金利が適用されます。

Q. 大手銀行が短期プライムレートを上げると、イオン銀行の金利も上がりますか?

A. 自動的には連動しません。三菱UFJ銀行とみずほ銀行は11月2日に短期プライムレートを上げますが、イオン銀行の変動金利は同行が決める店頭表示利率で決まります。影響が出るとしても、イオン銀行が店頭表示利率を改定したときです。

Q. 変動と当初固定、2026年10月はどちらを選ぶべきですか?

A. 金利差と借入期間、家計の余力で変わり、一律の正解はありません。10月時点のイオン銀行では、変動(年1.040%〜)と当初10年固定(年3.730%〜)の差が年2.690%あります。当面の返済額を抑えたいなら変動、教育費などで返済額を確定させたいなら当初固定という整理になります。

Q. 50年ローンにすると金利はどれくらい上がりますか?

A. 借入期間が35年を超えると、選んだ金利プランの金利に年0.100%が上乗せされます。35年超で借りた後に繰上返済で期間を35年以内に短くしても、上乗せはなくなりません。月々の返済額は下がりますが、総返済額は増える点に注意が必要です。

Q. イオン銀行の住宅ローンならではのメリットは?

A. イオンセレクトクラブで、イオングループの対象店舗での買い物が完済まで毎日5%割引になる点です(専用カードのクレジット払い・適用条件あり)。全疾病団信を上乗せなしで付けられ、一部繰上返済の手数料が無料で、店舗で相談できる点も特徴です。

 

まとめ

 

2026年10月のイオン銀行は、変動金利を据え置き、当初固定金利を引き上げました。他行が変動金利を上げるなかで据え置いたため、10月時点では当編集部が確認した主な銀行の中で最も低い水準です。

 

借入中の人は、11月1日の基準日で金利が見直されるかどうかが次の焦点です。5年ルールで返済額が据え置かれても、金利が上がれば元金の減り方は遅くなります。借り換えを考えている人は、イオン銀行の借り換えの金利と手数料もあわせて見ておくと比較が進みます。

 

金利・キャンペーンは月ごとに動くため、最新の状況は各金融機関の発表でご確認ください。

 

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