PayPay銀行の住宅ローンの審査は厳しい?落ちた場合の対策とは?

この記事ではPayPay銀行の住宅ローンの審査基準や審査に落ちた場合の対策について解説しています。

最新情報をまだ確認していない人は住宅ローンの最新動向などについてこちらのページから事前に確認しておくようにしましょう。

 

PayPay銀行の住宅ローンの審査基準について

PayPay銀行に限らず、金融機関が住宅ローンの審査基準の全てを公開することはありません。ただし、何もヒントが無いわけでもありません。それぞれの金融機関が提供している商品説明書やよくある質問をよくよく確認することで、金融機関の思惑が見えてきて、ある程度の審査基準を把握することができます。

 

商品説明書にはその金融機関が定める住宅ローン審査の基本的な利用条件が掲載されていますので、その金融機関の審査の方針や考え方を知ることができます。

 

それでは、PayPay銀行の住宅ローンの商品説明書を確認し、審査に落ちた場合の対策の有無やその審査基準・考え方を確認していきましょう。

 

まず、PayPay銀行の住宅ローンを利用できる人の条件は次の通りです。 PayPay銀行の(通常の)住宅ローンを利用するには少なくとも以下の条件を満たす必要があります。

年齢条件

  • 借入時の年齢:
    申込時の年齢は20歳以上65歳未満となっています。これは一般的な住宅ローンの審査基準と同等で標準的な条件です。
  • 完済時の年齢
    完済時の年齢は80歳未満です。例えば、借入時の年齢が55歳の場合25年未満の返済期間で借り入れする必要がある、ということになります。

収入条件

  • 年収
    一般的に、住宅ローンの審査では、申し込み時点の収入の有無だけでなく、継続的に安定した収入が見込めるか?と言う点が最重要視されます。具体的な年収の最低限度は銀行ごとに異なり、PayPay銀行では前年度の年収が200万円以上の方が対象となります。なお、同族企業の経営者や自営業者の場合は、通常の住宅ローンではなく、金利が高い個人事業主・法人経営者向け住宅ローンを利用することになります。

借入期間

  • 最長借入期間
    PayPay銀行の住宅ローンの最長借り入れ期間は35年以内です。

資金使途

  • 新築・中古住宅の購入
    新築または中古の住宅を購入する目的で利用できます。
  • 建築・リフォーム
    自己所有の土地に住宅を建築する、または既存住宅のリフォーム費用として利用できます。
  • 借り換え
    他の金融機関からの借り換えに利用できます。

その他の条件

  • 勤続年数や職業
    安定した収入があることが重要視されますが、その判断材料の1つに勤続年数や職業があげられます。もちろん、住宅ローンの審査は総合評価なので勤続年数や職業(雇用形態)だけで審査に落ちるわけではありませんが重要な審査項目の1つです。転職直後の場合審査に落ちやすくなりますし、契約社員は正社員より厳しく審査されると考えておきましょう。
  • パート・アルバイト
    PayPay銀行の住宅ローンはパート・アルバイトの方は主債務者にはなれません。収入合算者であれば利用可能です。
  • 産休・育休
    産休、育休中や予定の人でも申し込み可能です。
  • 団体信用生命保険
    加入が必須です。加入できない場合は利用できません​​が、引き受け条件が緩和されたワイド団信の取り扱いもあります。
  • 収入合算・ペアローン
    利用可能ですが、収入合算やペアローンの相手も同様の条件を満たす必要があります​​。

具体的な審査結果は個々の申込者の状況によって異なるため、正確な情報はPayPay銀行の公式ウェブサイトや担当者に直接確認することをお勧めします。

 

審査基準・利用条件について詳しくはこちら

 

PayPay銀行の住宅ローンの審査は厳しい?

PayPay銀行の住宅ローンの審査が厳しいと言われる理由の一つに、住宅ローンの金利の低さがが挙げられます。

低い金利の住宅ローンは魅力的ですが、銀行として、低い金利でお金を貸すには、貸し倒れリスクが低く、返済が滞ることない人に限定して貸す必要があります。安定して利益を上げられる可能性が高い人に融資していかなければなりません。融資のリスクをしっかり管理しなければ低い金利で貸すことは到底できません。それを実現するのが住宅ローンの審査基準です。

具体的には以下の項目が審査において重要視されます:

  1. 収入の安定性と十分性
    安定した収入と適切な収入水準は、返済能力を判断する重要な基準です。特に自営業者やフリーランスの場合、収入の不定期性や予測不可能性が審査に影響を与えることがあります。
  2. 信用情報の確認
    過去の金融取引、特に住宅ローンの返済履歴やクレジットカードの使用状況が詳細にチェックされます。遅延や延滞の履歴があると、審査に不利に働く可能性があります。
  3. 借入額と物件の評価
    融資する金額と物件の価値も重要な審査項目です。物件の価値が低いと希望する金額を借りられない可能性が高いですし、立地や状態に問題がある場合、住宅ローンの承認が難しくなることがあります。

これらの審査基準は、銀行がリスクを適切に管理し、安定した金融サービスを提供するために設けられています。低金利であればあるほど、銀行は貸し倒れリスクを最小限に抑えるために厳格な審査を行う必要がでてきますし、審査が厳しくなるのが一般的です。

 

審査基準・利用条件について詳しくはこちら

 

PayPay銀行は住宅ローンの審査に落ちる理由は

PayPay銀行の住宅ローンの審査に落ちる理由として考えられるものは以下の通りです。なお、住宅ローンは様々な観点で総合的に評価されますので、必ずしも下記の理由のいずれかに該当することで審査に落ちるわけではありません。

  1. 信用情報に異動記載がある
    信用情報機関にローンやキャッシングの返済遅延などが記録されている場合​​。
  2. 金融関連の信用情報
    過去に消費者金融などからの借入れがあり、返済遅延があった場合​​。
  3. 返済負担率が高すぎる
    年収に対する年間返済額の割合が高い場合、総合的に審査が厳しくなる​​。
  4. 他の借入れがある
    自動車ローンやクレジットカードのリボ払いなど他の借入れがある場合、返済負担率に加算され、審査上ではマイナスに働く
  5. 最低年収に達していない
    PayPay銀行が設定する最低年収要件を満たしていない場合​​。
  6. 勤続年数が短い
    勤続年数が銀行の要件を満たしていない場合​​。試用期間内の場合は特に厳しい結果になりやすい。
  7. 雇用属性
    正社員でない場合(契約社員や派遣社員、アルバイト・パートなど)​​。または転職直後の場合。
  8. 歩合給がある
    歩合給が必ずしもNGとされるわけではありませんが、歩合給の割合が多いのはマイナス要素です。
  9. 勤務先が親族会社
    勤務先が親族が経営する会社の場合、審査が厳しくなる傾向がある。
  10. 独身である場合
    結婚後に家を手放す可能性が高いと判断されることがある​​。
  11. 配偶者名義での申込み
    個人事業主や過去の金融トラブルがある場合。配偶者名義での申込でごまかそうとしても厳しく審査される​​。
  12. 税金未払い
    所得税や市民税の未払いがある場合、審査に通らないことがある​​。(税金未納まではチェックされないこともある)

 

PayPay銀行の住宅ローンの審査に落ちた場合の対策は?

PayPay銀行の住宅ローン審査に落ちた場合の対策は以下の通りです。

  1. 審査に落ちた原因の特定
    まず、住宅ローンの審査に落ちた具体的な理由を想像することが重要です。これには、信用情報の確認や、落ちた理由に関する銀行からの回答が役立ちますが、実際には明確に教えてもらうことはできません。したがって、まず、自分自身に思い当たる点がないかを再確認していくことが大切です。
  2. 信用情報の改善
    クレジットスコアや信用情報に問題がある場合は、それらを改善することが必要です。これまでの金銭の借り入れで返済遅延や未払いがあれば、これを解消し、今後は支払いを遅れることなく行うようにしましょう。一方で、信用情報は簡単に改善できないものも多くあります。その場合、記録される期間を確認しつつ、次の住宅ローン申し込みタイミングを再検討する必要があります。
  3. 収入状況の見直し
    収入が不安定である場合や、返済能力が不足していると判断された場合、収入を増やすか、借入額を減らすことを検討する必要があります。収入を増やすのは容易ではありませんので、可能な限り他の借り入れを減らすようにしましょう。
  4. 負債の削減
    既存の借入や負債を減らすことで、実質的な返済能力を高めることができます。
  5. ペアローン・収入合算の検討
    家族やパートナーを共同申込者として追加することで、返済能力を高めることができます。
  6. 他の金融機関の検討
    これが最も現実的な選択肢で、PayPay銀行以外の金融機関を検討して申込することが重要です。当然、銀行が異なれば審査に通る可能性があります。

審査に落ちた場合は、焦らずに根本的な原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。PayPay銀行の住宅ローンは金利が低い分、審査が厳しい側面もあります。

 

時間をかけて条件を改善した上で再申込みを検討するのも一つの方法ですが、審査基準の異なる他の住宅ローンへの申込を考えることも視野に入れましょう。

 

審査基準・利用条件について詳しくはこちら

 

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