この記事ではPayPay銀行の住宅ローンの本審査・事前審査の流れと審査基準について解説しています。
目次
PayPay銀行の住宅ローンについて
PayPay銀行の住宅ローンは、金利の低さと充実した疾病保障が魅力の住宅ローンです。特に変動金利タイプの金利が低く、低金利にも関わらず無料で利用できるがん50%保障団信が大きな魅力的の住宅ローンです。自己資金の有無で金利が優遇される仕組みも提供しています。
この記事ではそんなPayPay銀行の住宅ローンについて解説しています。それではPayPay銀行の住宅ローンの主なポイントについて確認していきましょう。
住宅ローンの金利について
2024年11月のPayPay銀行の住宅ローンの金利を確認すると、今月も変動金利タイプの低金利は目立っています。
PayPay銀行がここまで住宅ローンの金利を下げることができる理由の一つに審査基準の厳しさも関係しています。
勤め先の条件を満たしていれば、年収は200万円以上が条件になっているので、年収基準としては借り入れしやすい基準と言えるでしょう。年収の7倍~8倍ぐらいまで借り入れできる可能性もあります。なお、PayPay銀行から示される借入可能額は「事前審査」と「本審査」で異なる可能性があるので「事前審査」で希望する金額が提示された場合でも気は抜かないようにしましょう。
団体信用保険
PayPay銀行の住宅ローンでは超サポ団信と言う団信サービスが利用できます。これは死亡・高度障害に対応する一般団信に加えて、がん50%保障団信という団信を無料でセットすることができるなど、安心感の高い団信サービスです。(住宅ローンの実行時に51歳未満であるなど利用には条件もあります)
がん50%保障団信は、住宅ローンの返済中に、がんを患ってしまった場合、その時点の住宅ローンの借入金額の半分の返済が免除されて、住宅ローンの残高が半分になるというものです。
住宅ローンの返済額が半分になることで、病気による収入減に対応しやすくなります。医療保険やがん保険に加入している場合、住宅ローンの団信は一般団信だけで十分と考える人が多いと思いますが、「無料」でがんに備えられるのであれば利用したいと思いますよね。
大手銀行や地方銀行の住宅ローンの場合、通常は無料でついてくるのは一般団信だけです。それらの住宅ローンより金利が低く、かつ、疾病保障も充実しているPayPay銀行の住宅ローンが魅力的なのは言うまでもないと思います。無料で付帯できる団信の保障としては業界トップ水準と言えます。
住宅ローンの事務手数料などの費用
PayPay銀行の住宅ローンは、融資実行時に事務手数料として、借入金額の2.2%(税込)がかかります。保証料はかかりませんが、保証料の代わりに事務手数料がやや高額にかかる、という仕組みです。
PayPay銀行の住宅ローン契約までの流れ(本審査・事前審査)
次に、PayPay銀行で住宅ローンで実際に融資が実行されるまでの流れを紹介していきます。
住宅ローン申込ナビへの登録
PayPay銀行の住宅ローンは「住宅ローン申込ナビ」に登録するところから始まります。
住宅ローン申込ナビは、PayPay銀行の住宅ローンの審査手続きを進めていくための専用昨日で、事前審査から本審査、申し込みすべての手続きをここから進めていくことになりますので、最初に申込ナビへのご登録を進めていきましょう。
事前審査の申し込み
住宅ローン申込ナビの登録が完了すると、すぐに事前審査をお申し込むことができるようになります。
事前審査はあくまでも簡易的な審査を行うためのものなので、大量の書類提出が必要になるわけではありませんが、事前審査の時点で、年収や勤め先の情報の入力を求めらられますので、「前年度年収がわかる源泉徴収票」「勤め先の情報(資本金・住所がわかる資料」を手元に用意しておくとスムーズに進められます。
また、配偶者の収入合算して借り入れ可能金額を増やしたい人は、収入合算者にも同席してもらうようにしましょう。
令和の時代の住宅ローンの事前審査はほぼAIが担っているようです。PayPay銀行もAIを活用して自動化されている部分が大半です。
なお、事前審査の時点で借入可能額の目安も提示されます。本審査で大幅に増えることは考えにくいため、希望額との乖離が大きい場合は本審査に進まずに他の住宅ローンを探し出した方が効率的と言えるでしょう。
本審査への申し込み
事前審査を無事通過したら、本審査の申し込みに進みます。
本審査の申し込みも、事前審査と同じく住宅ローン申し込みナビから行うことになります。住宅ローンは多くの書類提出が必要になりますが、PayPay銀行の場合、電子データにしてアップロード提出することになります。
家にプリンター(スキャナー)がない場合、写真を撮って提出することもできますが、1枚1枚写真を撮ってアップロードするのは大変なので、どこか(知人・友人の家やコンビニなど)でスキャンしてデータを用意する方が手っ取り早いと思います。
ただし、これだけの低金利なので人気が殺到してさらに時間がかかかることがあります。早めに申込手続きを進めておくようにしましょう。
PayPay銀行の住宅ローンの審査は決して甘くはありません。十分時間がある場合は別ですが、審査に落ちる可能性を考慮して、他の住宅ローンの申し込みも進めておくことをおすすめします。
PayPay銀行の住宅ローンの審査基準・利用基準
以下の表はPayPay銀行の住宅ローンの商品説明書です。特に押さえておきたいポイントを先に箇条書きでまとめておきますので参考にしてください。
- 年収は200万円以上であれば利用可能
- 個人事業主・親族が経営する企業で働いている人は利用不可
- 住宅ローンに関連する諸費用(事務手数料・仲介手数料・その他)も住宅ローンに含んで借り入れ可能
- 離島や市街地調整区域は利用不可(それ以外は全国に対応)
- 2億円まで借り入れ可能
- 一部繰り上げ返済手数料はネットバンキングからであれば無料
- 保証料無料
その他の特徴は以下の商品要綱を確認してください。
ご利用いただけるお客さま | 以下の条件を満たす個人のお客さま
※個人事業主、ご自身またはご家族が経営する会社にお勤めの方は、原則ご利用いただけません。 ※審査の結果、ご利用いただけない場合がございます。あらかじめご了承ください。 ※収入合算・ペアローンのお取り扱いが可能です。 |
資金使途 | ご本人がお住まいになる住宅に関する以下の資金
※戸建の新築資金の場合、建物完成時に一括でのご融資となります。着工金や中間金、土地代金のお支払いのみのご融資はできません。 ※リフォーム資金はお借り換えと同時の場合のみご利用いただけます。(一括でのご融資となります。) |
取扱地域 | 日本国内全域
※離島・市街化調整区域・都市計画区域外は対象外となります。 ※取扱対象地域であっても、所在地・面積状況などによっては、お取り扱いできないことがあります。 |
対象外物件 | 対象物件が下記に該当する場合はご利用いただけません。
※借入対象物件であっても、所在地、面積、状況などによっては、お借り入れできないことがあります。 |
借入金額 | 500万円以上2億円以下(10万円単位)
※PayPay銀行所定の審査に基づき決定する金額をお借入金額の上限とします。 |
借入期間 | 1年以上35年以内(1ヶ月単位)
※中古物件は、一部制限があります。 ※お借り換えの場合、原則、現在のお借り入れの残存期間を上限とします。(ただし最長35年まで) |
借入金利 | 借入金利は、基準金利を元にお客さまのご契約に基づき決定します。
※基準金利は、原則毎月決定します。金利環境が大幅に変動した場合などは、月中でも変更する場合があります。 |
金利タイプ | 変動金利
市場の金利情勢などの変化に伴い、変動する金利です。借入日における変動金利を適用します。 ※借入期間中は、年2回(4月、10月)金利見直しを行います。 ※4月1日基準日の新金利は、同年6月の返済日の翌日から、10月1日基準日の新金利は、同年12月の返済日の翌日から適用します。 ※固定金利への変更もできます。 固定金利 2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、35年の中から、金利の固定期間を選択できます。各期間に応じた借入日における金利を適用します。 ※固定金利適用期間中は、返済額は変わりません。 ※固定期間満了後は、変動金利となります。再度、固定金利を選択することもできます。 ※固定期間中は、金利タイプの変更はできません。 |
返済方法 | 普通預金口座からの引き落としによるご返済
毎月返済 毎月の返済額を「元金」と「利息」の合計額が均等になるように計算した「元利均等返済」です。 半年毎増額(ボーナス)返済 融資額の50%以内(5%刻み)で設定できます。 ※PayPay銀行では「返済額5年間一定ルール」ならびに「返済額見直し125%ルール」のお取り扱いはありません。 |
返済日 | 毎月返済
7日、17日、27日の中から選択できます。 半年毎増額(ボーナス)返済 6月と12月、7月と1月、8月と2月の中から選択できます。 ※ご返済日が、土曜、日曜、祝日、その他法令で定められた銀行の休日に該当する場合は、翌営業日の引き落としとなります。 ※毎月返済日・半年毎増額(ボーナス)返済月のご変更はできません。 |
繰上返済 | 一部繰上返済
1万円以上1円単位でご返済ができます。 手数料:ホームページでのお手続きは無料。 全額繰上返済 PayPay銀行住宅ローンセンターにお電話でお申し込みください。 手数料:33,000円(消費税含む) |
事務手数料 | お借入時、お借入金額に対して2.20%(消費税含む)の事務手数料がかかります。
※消費税はお借入日時点の税率が適用されます。 |
保証料 | 必要ありません。 |
まとめ
この記事ではPayPay銀行の住宅ローンの審査基準や本審査・事前審査の流れを紹介してきました。
PayPay銀行の住宅ローンの審査は、特に就業形態や収入面について、決して甘くはありませんので、事前審査で落ちる人も多くいます。事前審査に落ちても本審査の段階で落ちる可能性もあります。事前審査では4000万円融資できるという結果になっても本審査で3000万円に減額される可能性もあります。
また、PayPay銀行では頻繁に住宅ローンのキャンペーンを開催しています。申し込み前に最新のキャンペーン情報を確認し、チャンスを逃さないようにしましょう。
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