PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は、ソフトバンクグループとLINEヤフーグループの連携のもと展開される「PayPay経済圏」の中核を担うネット専業銀行です。ソフトバンクのスマートフォン利用者やPayPayユーザー向けの各種特典・優遇施策が用意されている点は、グループ連携ならではの大きな特徴と言えるでしょう。
PayPay銀行は、2000年に日本初のインターネット専業銀行として「ジャパンネット銀行」の名称で誕生し、2021年に現在のブランドへと刷新されました。その後も、ネット完結型の金融サービスを軸に機能拡充を続けており、住宅ローンをはじめ、普通預金、カードローン、投資信託、外貨預金など、幅広い金融商品をスマートフォンやパソコンから手軽に利用できる体制を整えています。
特にPayPayアプリとの連携により、日常のキャッシュレス決済から資産管理・金融サービスまでを一体的に利用できる点は、他行にはない強みです。
住宅ローン分野においても、オンライン完結型ならではのスムーズな手続きと、ネット銀行の中でも競争力のある金利水準が高く評価されています。変動金利や10年固定金利タイプを中心に、金利を重視して住宅ローンを選びたい方にとって、有力な選択肢の一つとなっています。
本記事では、こうしたPayPay銀行の住宅ローンについて、メリットだけでなく、事前に把握しておきたい注意点やデメリットについてもあわせて解説していきます。ネット銀行ならではの利便性を正しく理解したうえで、実際に申し込む際に押さえておくべきポイントを整理していきましょう。
目次
PayPay銀行の住宅ローン 主な特徴
低金利が人気
先ほども触れたとおり、PayPay銀行の住宅ローンは、金利水準の低さが大きな魅力となっています。特に変動金利を中心に、ネット銀行の中でも競争力のある水準が設定されており、金利を重視して住宅ローンを検討している方から高い関心を集めています。
なお、自己資金が物件価格の10%未満の場合には、リスク調整の観点から、所定の上乗せ金利が適用される点には注意が必要です。ただし、この上乗せを考慮した場合であっても、他のネット銀行と比較して極端に不利になるケースは少なく、総合的に見れば十分に検討に値する金利設定と言えるでしょう。
金利上昇局面に入りつつある現在においても、PayPay銀行は住宅ローン分野への注力度を落とさず、価格面での競争力を維持している数少ない金融機関の一つです。こうした姿勢からも、同銀行が住宅ローンを中長期的な成長分野として位置づけていることがうかがえます。
ネットで手続きが完結
PayPay銀行はネット専業銀行で、実店舗を持たないことから住宅ローンの申し込みから契約まで一連の手続きがすべてオンライン上で完結します。そのため、来店予約や窓口での待ち時間といった手間が一切かからず、自宅や職場などから時間を気にせず手続きできるのが大きなメリットです。忙しい方や、店舗へ足を運ぶのが難しい方にとっても、非常に便利に利用することができます。
例えば、必要書類はスマホやパソコンを使って写真を撮り、オンラインで簡単に提出できます。また、契約書の記入や捺印は不要で、全てネット上で完了するのが大きな利点です。
ただし、店舗がないため対面での相談ができない点が気になるかもしれませんが、PayPay銀行では電話やオンラインでのサポートが充実しているため、住宅ローンに関する相談も安心して行うことができます。
PayPay銀行の住宅ローンのメリット
充実した団信保障プラン
PayPay銀行の住宅ローンはネット銀行の中でも団信サービスが充実していてます。主な保障のサービス内容は以下のとおりです。
| 団信保障プラン | 上乗せ金利 | 加入可能年齢 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 一般団信 | なし | 65歳未満 | 死亡・所定の高度障害状態、医師の診断書等により保険会社に余命6ヶ月以内と判断された場合、住宅ローン残高が「0円」に。 |
| がん50%保障団信 | +0.05% | 51歳未満 | 一般団信+がん(所定の悪性新生物)と診断確定されたら住宅ローン残高が「半分」に。 |
| がん100%保障団信 | +0.15% | 51歳未満 | 一般団信+がん(所定の悪性新生物)と診断確定されたら住宅ローン残高が「0円」+給付特約つき。 |
| ワイド団信 | +0.3% | 65歳未満 | 健康上の理由で一般団信にご加入いただけない方でも加入できる可能性のある引受基準を緩和したプラン。(保障内容は一般団信と同一。) |
51歳未満の方であれば「がん50%保障団信」などに加入することができる点は非常に魅力的です。
また、ペアローンで契約する予定の方はペア連生団信を利用することができます。ペア連生団信とは、ペアローンでの借り入れの際、夫婦二人のどちらかに万一のことがあった場合、それぞれの住宅ローン残高が0円となる団体信用生命保険です。PayPay銀行では銀行で初めてペアローンでの連生団信を取り扱いました。
例えば、ペア連生のがん50%保障団信を利用する場合、夫婦のどちらか一方ががんと診断されると、夫婦それぞれのローン残高が半分になります。(金利上乗せは+0.3%)
保障内容が充実している分、ペアを連生を利用する場合には金利が0.2%~0.4%上乗せされます。そのため、保障の必要性や家計への影響をよく確認し、ご夫婦でしっかり話し合ったうえで選択することが大切です。
定期自動入金サービス
PayPay銀行で住宅ローンの借り入れを行う場合、返済口座はPayPay銀行の円普通預金口座です。この口座では『定額自動入金サービス』というサービスを利用することができます。
このサービスを使えば、手数料無料で他行の自分名義の口座からPayPay銀行の口座へ指定した額を毎月自動的に入金することが可能です。毎月の給与や賞与を他の銀行で受け取っている場合でも、給与口座から住宅ローンの支払いに必要な金額をPayPay銀行の口座に自動的に移動させることができるので毎月の資金移動の負担を軽減することができます。
審査期間が短い
PayPay銀行の住宅ローン審査スピードはとても早いです。事前審査は最短当日〜最大5営業日、本審査は最短3日〜10営業日で回答が戻ってきます。
住宅を購入したいと考えている方がローンの借り入れ先を急ぐ場合にも、審査結果を早く知ることができ使いやすい住宅ローンと言えるでしょう。
PayPay銀行の住宅ローンのデメリット
個人事業主・法人経営者には厳しい
PayPay銀行は個人事業主・法人経営者向け住宅ローンを別途用意しています。専用商品ということで審査に通る可能性は高いと思われますが、残念ながら金利がやや高めなので、個人事業主や法人経営者の方が無理にPayPay銀行を利用するメリットはないでしょう。特に変動金利は通常のローン商品と比べて2倍近い金利となってしまっているので、個人事業主の方や法人経営者の方は別の住宅ローンを検討された方が良いかもしれません。
PayPay銀行の住宅ローンがおすすめな人
PayPay銀行の住宅ローンは、非常に低い金利設定と迅速な審査が大きな特長です。ネット銀行の中でも最低水準の金利を提供しているため、金利を低く抑えたい人にとってPayPay銀行は理想的な選択肢となります。また、審査期間がスムーズに進めば半月程度で完了するため、スピーディーに住宅ローンの審査を終えたい方にも適しています。
さらに、団体信用生命保険(団信)の面でも、PayPay銀行は優れた保障を提供しています。
住宅ローン借入時の年齢によって、選択できる団信種類がかわるのですが、51歳未満の方であれば、住宅ローンの残高が半分になると保障される「がん50%保障団信」が金利上乗せなしで付帯します。さらに0.1%の金利上乗せで「がん100%保障団信」にアップグレード可能であり、これにより団信の保障の手厚さは業界トップクラスです。
ただし、融資の対象が事実上サラリーマンに限定されており、自営業者やフリーランサーなどには不利な住宅ローンです。この点をクリアできれば利用者にとってメリットが多い住宅ローンと言えるでしょう。
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