この記事では住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリットとデメリットを解説しています。
住信SBIネット銀行では複数の住宅ローン(「WEB申込コース」「対面相談コース」「フラット35」)を提供していますが、この記事では主に公式サイトから申し込める「WEB申込コース」について解説しています。
目次
住信SBIネット銀行の住宅ローンとは
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、ネット銀行が提供する住宅ローンとして最大規模の住宅ローンです。ネット銀行だけでなく日本の住宅ローン業界全体の中でも、住信SBIネット銀行は最大手と言えるほど、累計で10兆円を超える融資実績があります。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、金利の低さだけでなく、疾病保障サービスも人気の理由です。また、常に業界の最先端を走る商品開発を進めてきたことで、10年以上もの長い間たくさんの人たちから借入先として選ばれてきました。
住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)の金利
資金使途 | 金利タイプ | 2024年12月の金利 |
新規借り入れ | 変動金利 | 年0.448%(通期引き下げプラン) |
当初10年固定金利 | 年1.303%(通期引き下げプラン) | |
35年固定金利 | 年1.783%(当初引下げプラン) | |
借り換え | 変動金利 | 年0.448%(通期引き下げプラン) |
当初10年固定金利 | 年1.335%(通期引き下げプラン) | |
35年固定金利 | 年1.815%(当初引下げプラン) |
※実際の適用金利は申込時ではなく、借入日の金利が適用されます。
※団体信用生命保険のプランによっては住宅ローン金利に年0.2%~0.4%が上乗せとなります。
※新規借入は物件価格の80%以下で住宅ローンを借り入れの場合。借入総額が、物件価格の80%超~100%以下で借り入れの場合、表示金利に年0.032%、物件価格の100%超でお借入れの場合は表示金利に年0.036%上乗せとなります。
※借入期間を35年超~40年以内で借り入れする場合、住宅ローン金利に年0.07%、40年超で借り入れする場合、住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
※審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.3%上乗せとなる場合があります。
住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)の主な特徴
- 金利の種類と競争力
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、変動金利や固定金利の当初引下げプラン・通期引き下げプランなど様々な住宅ローンのパターンを提供しています。また、常に低い金利でのサービス提供に注力しており、競争力のある金利設定が特長です。 - 団体信用生命保険(団信)
「スゴ団信」と呼ばれる独自の団信を提供していて、がんを含む3大疾病やその他の病気・ケガに対する広範な保障があります。 - 返済期間の柔軟性
返済期間を最長50年まで設定することが可能です。返済期間を長くすることにより月々の返済額を抑えることができます。 - 手続きの便利さ
ネット完結型の申込みを提供しているため、忙しい仕事の合間に手続きを進めることができます。 - 対面相談の提供
対面相談コースを選択することもできます。対面相談コースであれば、金融機関のスタッフに直接相談しながら住宅ローンを申し込むことが可能です。
その他のポイント
- 手数料と諸費用
住宅ローンに関連する手数料や諸費用は、住宅ローンの種類によって異なります。申込時の事務手数料は2.2%(税込)かかる商品が中心です。 - 借入対象
新築、中古、リフォーム、借り換えなど、多様な資金ニーズに対応しています。 - 審査基準
審査基準はネット銀行の中では標準的と言えるでしょう。一般的な銀行と同様に、収入、勤務状況、信用情報などが総合的に審査されます。
金利タイプに関するメリット
変動金利タイプのメリット
- 借入時の金利が低い
変動金利は通常、固定金利に比べて低金利で提供されるため、借り入れ時点での金利が低く利息を削減できるメリットがあります。 - 低金利継続時の恩恵
経済状況によって日本国内の金利が下がった場合、変動金利タイプの場合、借り入れ後に金利が下がる可能性があります。金利が下がらない場合でも、低金利が続けば低い金利で借り続けられるので、低金利の恩恵を受けやすいというメリットがあります。
固定金利タイプのメリット
- 金利上昇リスクの回避
固定金利タイプの住宅ローンは、一定期間または全期間の金利が固定されるため、金利上昇のリスクを低減または可否できます。その結果、住宅ローンの返済を長期的に安定させることができます。 - 毎月の返済額が予測できる
前述の通り、固定金利タイプの住宅ローンで金利が固定されている間は、毎月の住宅ローン返済額を予測できるので家計の管理がしやすくなります。 - 長期的な安心
これらのように、中長期的に金利の上昇が懸念される経済状況下でも、固定金利を選択することで長期にわたる金利の安定性を確保できる点が最大のメリットと言えるでしょう。 - 当初金利引き下げプランの低金利
住信SBIネット銀行の住宅ローンには、「当初固定期間の金利を大きく引き下げるプラン」と「借り入れ全期間の金利を平均的に引き下げるプラン」が用意されています。当初金利引き下げプランは、借り入れ直後の金利を低い水準で固定化できるので、金利を固定しつつ、繰り上げ返済などにより早期住宅ローン完済を目指す人にメリットが大きくなるように設定されています。
金利タイプに関するデメリット
住信SBIネット銀行の住宅ローンで選択できる金利タイプ(変動金利と固定金利)に関するデメリットや注意点は以下の通りです。
変動金利タイプのデメリット・注意点
- 金利上昇のリスク
変動金利タイプは、経済状況に応じて金利が上昇する可能性があります。金利が上昇することにより月々の返済額が増加することになります。なお、住信SBIネット銀行の住宅ローンには125%ルールや5年ルールと呼ばれるルールが採用されており、急激に返済額が上昇しないような仕組みになっています。 - 毎月の返済額の増加
前述のように金利が上昇すると、毎月の返済額が増加したり、毎月の返済額は増加しなくても利息返済の割合が増えて、借り入れ元金の返済スピードが遅くなることがあるので、認識しておくようにしましょう。
固定金利タイプのデメリット・注意点
- 借り入れ時の金利が比較的高い
固定金利タイプは通常、変動金利よりも高めの金利で借り入れることになるので、利息負担がが大きくなります。 - 金利低下時の恩恵を受けられない
仮に市場金利が低下したり、金利が上昇せずに低金利が続いた場合でも、固定金利タイプの場合借入金利は変わらないため、低金利の恩恵を享受できないことになります。
団信に関するメリット・デメリット
審査基準に関するメリットとデメリット
住信SBIネット銀行の住宅ローン審査基準のメリットとしては、迅速で透明性が高く、オンラインで手続きを完結できる点が挙げられます。これにより、申込者は時間や場所に縛られずに審査を進めることができ、プロセス全体の効率性が高まります。また、審査基準は比較的明確になっているので、申込者が自身の立場を理解しやすいと言えるでしょう。詳しくは住宅ローンの商品説明書を参考にしてください。
一方で、デメリットとして挙げられるのは、金利が低い分、住宅ローンの審査が厳格な側面も多く、例えば、自営業者やフリーランスなど安定収入が証明しにくい人にとっては、審査を通過するのが難しいケースがあるとされています。
また、審査基準に満たない申込者は、他の銀行と比較して選択肢が限られる可能性があります。このため、事前に自身の信用情報や収入状況をしっかりと整理し、審査に臨むことが重要です。また、審査に通っても適用金利が高くなる可能性がある点にも注意が必要です。
まとめ
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、競争力のある低金利、オンラインで完結する手続きの便利さ、広範囲な疾病をカバーする「スゴ団信」の付帯など、非常に魅力的な住宅ローンです。
また、利用者は低い金利での借り入れできるだけでなく、ネット銀行ならではのサービスで、時間や場所に縛られずに申し込みから審査までを行うことができます。また、万が一の事態に備えた充実した保障が付いているのは住宅ローンの長い返済期間を考えたら魅力的なのはいうまでもありません。
一方で、WEB申込コースの場合、全ての手続きがオンラインで行われるので、専門スタッフによる直接の対面サポートを希望する人には不向きな商品と言えるでしょう。
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