SBIアルヒ株式会社は、日本最大級の住宅ローン専門金融機関として、フラット35を主力商品として取り扱っています。その存在感は非常に大きく、ある調査ではフラット35を利用する人のうち約4人に1人が「ARUHI フラット35」を選んでいるというデータもあるほどです。まさに、フラット35の分野におけるリーディングカンパニーといえるでしょう。
フラット35に関心を持って住宅ローンを調べ始めた方であれば、「SBIアルヒ」という名前を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
「ARUHI フラット35」の人気の理由は、何といっても金利の低さと、全国に広がる相談窓口の存在にあります。来店相談が可能な店舗数の多さは、住宅ローン選びで迷う方にとって大きな安心材料です。また、フラット35は一般的な銀行ローンに比べて審査基準が異なるため、他行で審査に落ちてしまった方でも通過する可能性がある住宅ローンとしても知られています。
本記事では、SBIアルヒ株式会社が提供する「ARUHI フラット35」の事前審査にスポットを当て、どのような基準で審査が行われているのか、そして審査をスムーズに通過するためのポイントや準備すべきことについて詳しく解説していきます。
フラット35の利用を検討している方や、過去に住宅ローンの審査に不安を感じたことがある方にとって、有益な情報が得られる内容となっています。ぜひ最後まで参考にしてください。
SBIアルヒ株式会社の住宅ローン審査の流れ
SBIアルヒ株式会社の住宅ローン審査はWEBで手続きする方法と、店舗にて申し込みする方法の2種類から選択することができます。
以下、店頭とWEBから申し込みしたときの大まかなフローです。
店舗での申し込みの流れ
①店舗へ電話するか、ホームページから来店予約
新規借り入れを希望の場合は、事前審査も依頼することができます。
事前審査は最短で当日中の結果回答となります。
②申込書・必要書類の提出(郵送可)
店舗にて記入するか店舗へ郵送します。
書類の記入方法や必要書類の手配については専門スタッフがしっかりサポートします。
③ローン審査(本審査)
書類の不備や、確認事項がある場合は、スタッフから連絡がいく場合があります。
本審査は最短で3営業日での結果回答となります。
④契約面談
住宅ローンの金銭消費貸借契約に向けて面談します。
⑤融資実行
実行日に、融資と合わせて抵当権設定の手続きを行います。
WEB(ARUHIダイレクト)からの申込方法
①ARUHI IDの登録・ログイン
Web申込には「ARUHI ID」が必要です。登録は無料です。(5分程度で登録完了します)
②WEB事前審査申込
マイページの「Web事前審査申込」から申し込みします。
審査結果は1〜2営業日程度でメールで通知されます。
③WEB本申し込み
マイページから申し込みとなります。審査結果は1〜2週間かかります。
④契約手続き
電子契約にてWEBサイト上で契約手続きを行います。
⑤融資実行
実行日に指定口座に入金されます。
WEBで申し込んだ場合:1〜2営業日
どちらで申し込みをした場合でも、非常に迅速に結果が回答されます。
SBIアルヒ株式会社の申し込み要件は?
SBIアルヒ株式会社のHP上にフラット35の申し込み前に、購入予定の物件や、申し込み人の要件を満たしているか確認するための簡易的なチェックリストが用意されています。
申し込み時の年齢
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
満70歳未満 | ○ | ARUHI フラット50の場合は満44歳未満の方。 (「親子リレー返済」を利用の場合は、満44歳以上の方も利用可能)ARUHI フラット20、ARUHI フラット35の場合は、満70歳未満の方。 (「親子リレー返済」を利用の場合は、満70歳以上の方も利用可能) |
満70歳以上 | △ | 「親子リレー返済」なら、後継者(連帯債務者)が満70歳未満であれば利用可能。 |
国籍
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
日本国籍 | ○ | - |
外国籍 | △ | 永住許可があれば利用可能。(ローンの契約内容について理解していることも必要) |
現在のお住まい
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
日本国内 | ○ | - |
外国 | △ | 外国にお住まいの方は、申込書の記入や年収の計算などに注意が必要。 (申し込みの際はARUHIに相談しましょう) |
融資住宅の居住者・使用目的
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
ご本人 | ○ | - |
ご親族(子・孫) | ○ | 「親族居住用住宅(子入居型)」として申し込み。 |
ご親族(親・祖父母) | ○ | 「親族居住用住宅(親入居型)」として申し込み。 |
誰も住まない | ○ | 「セカンドハウス(別荘・別宅)」として申し込み。 |
店舗用 | △ | 店舗等事業用物件は融資対象外ですが、 「店舗併用住宅(住宅部分が1/2以上)」の住宅部分は融資対象となります。 |
敷地の担保
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
抵当権設定ができる | ○ | - |
抵当権設定ができない | △ | 一定の要件を満たせば利用できる場合があります。 |
建物の大きさ
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
一戸建て:70㎡以上 | ○ | - |
マンション:30㎡以上 | ○ | - |
資金使途
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
建物新築資金 | ○ | 建物を新築(請負)する場合。(付随して取得する土地も融資対象です) |
新築住宅購入資金 | ○ | 建売住宅を購入する場合。(付随して取得する土地も融資対象です) |
中古住宅購入資金 | ○ | 中古住宅を購入する場合。(付随して取得する土地も融資対象です) |
借り換え資金 | ○ | 現在返済中の住宅ローンについて、返済開始後1年以上から借換可能です。 |
リフォーム資金 | △ | 【フラット35】リノベでは、中古住宅とリフォーム資金を合わせて申し込みが可能です。 |
物件価額
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
1億円以下 | ○ | 融資金額の上限は8,000万円まで。(借入可能額はお客様ごとに異なります) |
1億円超 | △ | 店舗併存住宅の場合はARUHI店舗へ相談ください。 |
年間返済比率
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
前年年収400万円未満 | ○ | 年収に占めるすべての借り入れ(ローン)の返済割合が30%以下。 |
前年年収400万円以上 | ○ | 年収に占めるすべての借り入れ(ローン)の返済割合が35%以下。 |
給与所得者の場合
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
転就職後、1ヶ月 | ○ | 1回以上の給与支払いがあれば申し込みいただけます。 |
自営業者の場合
チェックポイント | 申し込み | ポイント |
---|---|---|
開業後、1年 | ○ | 確定申告を1回以上行っていれば申し込みいただけます。 |
フラット35は、国土交通省が所管する独立行政法人「住宅金融支援機構」が提供する公的な住宅ローンです。この住宅ローンは、利益を目的とする民間金融機関とは異なり、「すべての人に安心して住めるマイホームを」という理念のもとに運営されています。収益追求型ではなく、国民の住宅取得を支援することを目的としているため、住宅金融支援機構は営利法人ではありません。
フラット35の金利は、民間の変動金利型住宅ローンと比較するとやや高めに設定されていることが多いですが、その代わりに金利が借入期間中ずっと固定されているため、将来的な金利上昇リスクを心配せずに安定した返済計画を立てられるメリットがあります。また、フラット35は住宅金融支援機構の理念に基づいて運営されているため、民間金融機関に比べて比較的柔軟な借入基準が設けられており、審査に通りやすい印象を持たれています。
たとえば、自営業者や契約社員など、収入の安定性を理由に民間の住宅ローン審査に落ちてしまうケースでも、フラット35であれば融資を受けられる可能性があります。年収や勤続年数だけでなく、物件の性能(耐震性・省エネ性など)や自己資金の割合も重視されるため、幅広い層に利用のチャンスが開かれているのが特徴です。
とはいえ、誰でも無条件で借りられるわけではありません。フラット35にも住宅金融支援機構が定める一定の審査基準が存在し、年収に応じた返済比率や物件条件などを満たす必要があります。申し込み前には、最新の融資基準や必要書類をよく確認し、自分の状況が基準に適合しているかをしっかりと把握することが大切です。
事前審査の必要書類
ARUHIスーパーフラットとARUHIフラット35の事前審査必要書類は以下の通りです。
①ARUHIフラット35(買取型)・(保証型)⾧期固定金利型住宅ローン事前審査申請 書兼今回の住宅取得以外の借入に関する申出書
②本人確認書類
③年収証明
④(ARUHI住宅ローン(MG保証)の事前審査も希望する場合) ARUHI住宅ローン(MG保証)事前審査申請書
⑤(転職や産育休取得した場合)直近1年分の給与明細か給与証明書
⑥(担保提供者が3名以上いる場合)⾧期固定金利型住宅ローン(機構買取型)・(機構保証型)事前審査申請書兼借入申込書
ネット銀行に比べると申し込み内容によってARUHI特有の申込書を提出する必要がある点が少し複雑に思われるかもしれませんが、よくわからない場合は気軽に店舗に相談すると良いでしょう。店舗ではフラット35以外にもネット銀行の住宅ローンなどの紹介を行なっています。
フラット35を利用することを考えている方は、この情報をぜひとも参考にしてスムーズな住宅ローン審査にお役立てください。