住宅ローンを契約中の人の中には「今の契約から借り換えするメリットがあるのか?」「借り換え検討した方が良さそうだけど、どこの金融機関を選択すればいいかよくわからない」という人も多いかと思います。
この記事では、銀行業界でもトップレベルの低金利と充実した保障と、イオンならではの特典で人気の高いイオン銀行で借り換えを行うメリット・デメリットを徹底的に解説します。
目次
借り換えはこんな人におすすめ
住宅ローンの借り換えを検討する際には、以下の3つの基準のどれかが合致しているかを確認することから始めましょう。
借り換え前と借り換え後の金利差が1%以上あること
借り換え前と比べて、現在の金利水準が大幅に低下している場合、借り換えによって支払い利息が大きく減少し、経済的なメリットが生まれます。
特に変動金利の場合、市場の金利が大きく変動するため、現在のように歴史的に変動金利が低い時に借り換えを検討することで、支払い総額を減少させることが可能です。
ローン残高が1,000万円以上残っていること
ローン残高が多ければ多いほど、金利を下げることによる経済的メリットが大きくなります。たとえ借り換えによる金利差が1%未満であっても、住宅ローン残高が大きい場合は、借り換えによるメリットが生じる可能性があります。
ローン残年数が10年以上残っていること
返済期間が長ければ長いほど、住宅ローン金利の差による影響が大きくなります。早期の段階で借り換えを行うことで、長期にわたって低金利の恩恵を受けることができるためです。
借り換えをすることによって実際にどれぐらいの経済的メリットが受けられるのかは、金融機関のウェブサイトにあるシミュレーションツールを活用して、試算するのが良いでしょう。たとえば、イオン銀行のようなサイトでは、現在のローンと借り換え後のローンの返済額を簡単に比較することができ、借り換えが経済的に合理的かどうかを確認することが可能です。
借り換えの判断にあたっては、借り換えに伴う手数料や諸費用も考慮に入れる必要があります。全体的なコストを把握し、長期的な視点でメリットを検討することが重要です。イオン銀行の借り換えシミュレーションはこの点も含めて検討できる作りになっています。
イオン銀行の借り換え金利
イオン銀行の借り換え金利水準は以下の通りです。
変動金利 | 固定金利10年 | |
借り換え金利(2024年12月現在) | 年0.53% | 年1.30% |
※選択する団体信用生命保険のプランによっては、利用する住宅ローン金利に金利上乗せとなります。
イオン銀行の住宅ローンは、業界内でも特に低い金利を提供していることで知られていますが、借り換えに際しても低い金利で利用できる点が魅力的です。
借り換えを検討している方は、自分がどれくらいお得になるかを知るために、シミュレーションツールを活用することがおすすめです。シミュレーションでは、現在のローンと借り換え後のローン条件を入力することで、返済額の差額や総返済額の変化を具体的に把握できます。
イオン銀行の住宅ローンに借り換えるメリット
業界最低水準の金利
イオン銀行で現在提供されている借り換え金利は業界でも最低クラスであり、この低金利がイオン銀行の住宅ローンを特に注目させる要因の一つとなっています。
変動金利 | 固定金利10年 | |
借り換え金利(2024年12月現在) | 年0.53% | 年1.30% |
例えば、住宅ローン3,000万円を金利1%から0.53%に借り換えた場合、毎月の返済額や総返済額は以下のように変わります。
【返済期間20年、元利均等返済ボーナス払いなし、完済まで金利変動しない前提】
現在の住宅ローン | 借り換えた場合 | 差額 | |
---|---|---|---|
毎月の返済額 | 13万7,968円 | 13万1,769円 | -6,199円 |
年間返済額 | 165万5,616円 | 158万1,228円 | -7万4,388円 |
総返済額 | 3,311万2,271円 | 3,252万9,971円 (一般的な諸費用総額90万2,000円含む) |
-58万2,300円 |
この例の場合、月々の支払いも諸費用などの借り換えコストを考慮しても50万円以上の経済的なメリットを受けることができています。
イオンセレクトクラブに入会できる
イオン銀行で住宅ローンの借り入れを行なっている人が、イオンカードセレクトを発行することでイオンセレクトクラブに入会することができます。
イオンセレクトクラブの特典の目玉は、なんと言ってもイオングループでの買い物が毎日5%OFFになるというもの!
毎月75,000円の買い物をした場合、5%OFFで年間45,000円割り引かれる計算になります。これを35年間に引き延ばすとなんと1,575,000円までとなりますので、5%といえど侮れない優遇です。
全国のイオンや、マックスバリュ、ダイエー、まいばすけっとなどで頻繁に買い物される方には見逃せない特典となっています。
団体信用生命保険の保障が充実
「団体信用生命保険」、通称「団信」は、住宅ローン契約者が亡くなったり、高度障害状態に陥った場合に、保険金を用いて住宅ローンの残債を完済できる保険です。この保険は、契約者に万が一のことがあった際に、遺族が住宅ローンの返済負担を負わないように設計されています。また、金融機関によっては、死亡や高度障害のみならず、特定の疾病や怪我などに該当する場合にも保険金が支払われる団信も提供されています。
イオン銀行の団信は、全部で4種類あり充実したラインナップとなっています。
特に注目すべきなのが、精神疾患以外のすべての病気やケガを保障する「全疾病保障」が無料で付帯されている点です。保障内容の1つに毎月のローン返済日において、所定の就業不能状態が15日を超えて継続したとき、毎月のローン返済額が保障されるというものもあります。住宅ローン金利が低いことに加え、「全疾病団信」を上乗せ金利なしで付帯できるのは、非常に優れたポイントです。
金利年0.1%の上乗せではありますが、所定のがんと診断されたら、住宅ローンの債務がなくなるがん保障付住宅ローンも非常にコスパの高い保障となっています。
住宅ローン借り換え時の注意点
諸費用
住宅ローンの借り換えを検討する際には、事務手数料や登記費用などの諸費用が発生することを念頭に置く必要があります。基本どこの金融機関で借り換えても同じですが、借り換えによって以下のような諸費用が発生します。
事務取扱手数料
借入金額の2.2%がかかり、この手数料は借入金額から直接差し引かれます。
イオン銀行では事務手数料が定率型(借り入れ金額の2.2%)か定額型(一律11万円)かを選択することができますが、定額型を選択した場合には、借入金利に0.2%の金利が上乗せされます。
印紙税
住宅ローン契約書に印紙税相当分の印紙を貼付する必要があります。固定金利と変動金利を組み合わせるミックスローンの場合は、金利ごとに契約が結ばれるため、それぞれの契約に印紙税が発生しますが、イオン銀行は電子契約のため、印紙税は不要です。
登記関連費用
登録免許税、司法書士への報酬、および登記にかかる実費が必要になります。抵当権設定費用では、登録免許税が借入額の0.4%、司法書士への報酬と登記にかかる実費が6万円から10万円程度です。抵当権抹消費用には、登録免許税として土地・建物それぞれ1個あたり1,000円、司法書士への報酬と登記にかかる実費として設定済み抵当権の件数1件につき2万円程度がかかります。
火災保険料
住宅ローン契約時には一般的に火災保険への加入が必要です。火災保険料や補償内容、支払い方法については保険会社に確認する必要があります。借り換えの場合、現在の火災保険を継続することも可能です。
金利変動に注意
借り換えを検討し始めた時点と実際に新しい住宅ローンに借り換えする時点で、金利が変動している可能性もあるので、確認が必要です。また、金利の上昇を予想して固定金利に借り換えしたにもかかわらず、金利が予想よりも上昇しない場合は、想定したほどの経済的なメリットをもたらさないという可能性もあります。
借り換えを検討する際には、様々な金利シナリオを想定して、どれだけの金利変動があれば借り換えが経済的に有利になるのかを借り換えシミュレーションを通じて確認するとよいでしょう。
まとめ
イオン銀行の住宅ローンに借り換えることによるメリットとデメリットについてご紹介してきました。
イオン銀行の大きな魅力は、業界最低水準の金利と、イオンならではの割引サービスと言えるでしょう。また、全国にあるイオンに店舗を構えている場合もあるので、気軽に相談できる点も大きな魅力です。
いずれにしても借り換えを検討する上で重要なポイントは、銀行が提供しているシミュレーションでご自身の借入状況で借り換えした場合の返済額などを計算してみるという点ですので、借り換えを検討されている方はぜひ一度計算してみると良いでしょう。