福岡中央銀行は2023年10月にふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の完全子会社となりました。プレミアム住宅ローンは、金利の引下げ幅や保証会社、手数料、団信の特約まで福岡銀行と同じ設計です。
2026年11月借入分の変動金利は年1.525%で、条件を満たせば特別金利の年1.375%も使えます。福岡銀行と違うのは、金利優遇を受けるための取引条件と、契約を窓口で結ぶ手続きの2点です。
FFG入りから3年、銀行名と店舗はそのまま
福岡中央銀行は福岡県を地盤とする第二地方銀行です。FFGとは株式交換で経営統合し、福岡銀行、十八親和銀行、熊本銀行、みんなの銀行に続く傘下5行目となりました。
統合の際、両行は合併しない方針を示しました。福岡中央銀行の名前は残り、支店の窓口もそのまま営業しています。住宅ローンの借り手から見ると、窓口は別の銀行のまま、商品の中身が福岡銀行とほぼ同じになっています。
保証会社は福岡銀行と同じふくぎん保証です。全国保証や九州総合信用が保証する場合は商品概要の一部が異なると、福岡中央銀行は案内しています。
福岡銀行と同じところは引下げ幅・手数料・団信の特約
2026年10月31日に両行の住宅ローンのページを見比べると、プレミアム住宅ローンの主な条件は次のように一致していました。
| 項目 | 福岡中央銀行 | 福岡銀行 |
|---|---|---|
| 変動金利の引下げ幅(融資手数料タイプ) | 基準金利から年2.450% | 基準金利から年2.450% |
| 特別金利の引下げ幅 | 基準金利から年2.600% | 基準金利から年2.600% |
| 融資手数料 | 借入額の2.20%(税込) | 借入額の2.20%(税込) |
| 保証会社 | ふくぎん保証 | ふくぎん保証 |
| がん・八大疾病・連生がんの特約 | 年0.100%・0.200%・0.300%上乗せ | 年0.100%・0.200%・0.300%上乗せ |
| 借入額・期間 | 100万円以上2億円以下・最長50年 | 100万円以上2億円以下・最長50年 |
借入時18歳以上71歳未満、完済時85歳未満、税込年収250万円以上という申込条件も同じです。家具や家電の購入費を300万円まで組み入れられる点も、両行のQ&Aにそろって載っています。
福岡銀行の商品の細かな条件は福岡銀行のプレミアム住宅ローンの記事で紹介しています。この記事では、福岡中央銀行で借りる場合に変わる部分を中心に書きます。
2026年11月の金利、変動は年1.525%から
福岡中央銀行は11月の住宅ローン基準金利を、変動金利で年3.975%としました。融資手数料タイプの変動金利はそこから年2.450%を引いた年1.525%です。
| 金利タイプ | 融資手数料タイプ | 保証料一括タイプ | 保証料内包タイプ |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 1.525% | 1.575% | 1.775% |
| 当初10年固定 | 3.850% | 3.900% | 4.100% |
| 全期間固定35年 | 4.200% | 4.250% | 4.450% |
2026年11月1日〜30日の借入分。福岡中央銀行の公式サイトにて確認。上乗せのない団信に加入する場合の金利です。
変動金利の引下げは、変動金利を選んでいる間ずっと続きます。借入後の金利は4月と10月の年2回見直され、返済額は5年ごと、増えるときも前回の1.25倍までです。この仕組みは5年ルール・125%ルールの解説で紹介しています。
手数料の払い方は3つから選びます。融資手数料タイプは借入額の2.20%(税込)を最初に払い、保証料一括タイプは手数料55,000円(税込)と保証料を払います。保証料は100万円・35年で21,033円が公表例です。
保証料内包タイプは保証料を金利に含める方式で、一括タイプより年0.200%高くなります。どれが得かは返済年数で変わるため、事務手数料の定率と定額の比べ方も参考になります。
金利優遇の条件は給与振込か取引の点数30点
表の金利を受けるには、福岡中央銀行に給与か年金の振込を指定する必要があります。振込を移せない人は、預金やカードなどの取引を点数にした優遇条件項目別ポイントで合計30点以上をめざします。
福岡銀行は給与振込のほか、福岡銀行アプリの初回利用登録でも条件を満たせます。福岡中央銀行にはこの方法がないため、給与振込を移さない人ほど条件のそろえ方が変わります。
| 取引 | 点数 |
|---|---|
| MUSBOカード・MUSBOニモカカードの契約 | 20点 |
| 定期預金の残高(10万円以上〜400万円以上) | 10〜50点 |
| 消費者ローンの契約 | 30点 |
| カードローンの契約・NISA口座 | 各10点 |
| 定期積金・積立定期・財形預金・インターネットバンキング | 各5点 |
| 公共料金の口座振替(電話・電気・ガス・水道・NHK) | 各2点 |
| 取引期間15年以上・30年以上 | 15点・30点 |
たとえば定期預金100万円で20点、MUSBOカードで20点となり、合計40点で条件に届きます。一方、NISA口座とネットバンキング、積立定期に公共料金4つの振替を足しても28点です。
もう1つ、表の金利はその住宅を福岡中央銀行の住宅ローンだけで買う人が対象です。ほかの金融機関のローンと組み合わせる予定なら、適用される金利を窓口で事前に聞いておく必要があります。
申込から契約まで、福岡銀行より窓口の出番が多い
福岡中央銀行の住宅ローンは、相談のあと仮審査申込書を出し、本審査を経て窓口で契約します。契約の際は店頭への来店が必要です。仮審査の結果は申込から数日、本審査も書類がそろってから数日と案内しています。
福岡銀行は、申込から契約までパソコンやスマホで進められるWeb専用住宅ローンを別に用意しています。来店の回数を減らしたい人にとっては、ここが両行のいちばん大きな違いです。
福岡銀行が案内しているオール電化住宅ローンなどの固定金利の引下げや、フラット35と組み合わせるフラットミックスプランは、福岡中央銀行の金利ページには載っていません。全期間固定は自行の20年・25年・35年で選ぶ形です。
特別金利は51歳未満・年収700万円以上なら年1.375%
特別金利は基準金利から年2.600%を引く優遇枠で、11月借入分は年1.375%です。借入時51歳未満で税込年収700万円以上、合算なら900万円以上の人か、公務員の正規職員が対象です。
融資手数料タイプを選ぶことも条件で、保証料一括タイプなら年0.050%、内包タイプなら年0.250%上乗せされます。ほかの金利優遇とは併用できず、福岡中央銀行の住宅ローンからの借り換えにも使えません。
3,500万円を35年の元利均等で借り、金利が変わらないと仮定して試算しました。毎月の返済は特別金利で約105,034円、通常の年1.525%で約107,594円となり、35年間の利息は約107万円違います。
当編集部の試算。ボーナス返済なし。融資手数料770,000円(税込)と登記費用は含めていません。
団信は上乗せなしの基本保障と3つの特約
団信の保険料は福岡中央銀行が負担し、死亡・高度障害を保障する基本の団信は金利の上乗せがありません。病気への備えを広げる特約は、金利に上乗せして払います。
| 団信 | 上乗せ | 11月の変動金利(融資手数料タイプ) |
|---|---|---|
| 基本の団信 | なし | 1.525% |
| がん保障特約付き | 年0.100% | 1.625% |
| 八大疾病保障特約付き | 年0.200% | 1.725% |
| 連生がん保障特約付き | 年0.300% | 1.825% |
がん保障は、がんと診断されると残高が0円になり、一時金100万円も出ます。日帰り入院から一時金10万円とローン1か月分が支払われる保障も付きます。
八大疾病保障は、脳卒中・急性心筋梗塞と5つの慢性疾患にも保障を広げたものです。がん保障と八大疾病保障に入れるのは借入時51歳未満の人だけで、51歳以上で借りる人は基本の団信になります。
ドコモSMTBネット銀行と比べる、変動金利と病気の保障
同じ変動金利と病気の保障の観点で、SBIマネープラザが窓口となるドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の対面相談コースと並べました。どちらも借入時の費用は借入額の2.20%(税込)で、保証料はかかりません。
| 項目 | 福岡中央銀行 | ドコモSMTBネット銀行(対面相談コース) |
|---|---|---|
| 変動金利 | 1.525%(特別金利の対象なら1.375%) | 1.600%(物件価格の80%以内) |
| 金利の前提 | 給与振込か30点以上 | 物件価格の80%超は1.700% |
| 病気への保障 | 八大疾病は年0.200%上乗せ(51歳未満) | 全疾病保障が上乗せなしで付く |
| 借入時の年齢 | 18歳以上71歳未満 | 18歳以上65歳以下 |
| 一部繰上返済 | 所定の手数料 | 1円から・手数料0円 |
| 審査による上乗せ | 希望どおりにならない場合あり | 年0.100〜0.550% |
金利は2026年11月の借入分。ドコモSMTBネット銀行は同行の対面相談コースの金利・手数料ページで確認しました。
上乗せのない団信どうしなら、福岡中央銀行が年0.075%低くなっています。ただ八大疾病保障を付けると年1.725%となり、全疾病保障が付くドコモSMTBネット銀行の年1.600%を上回ります。
3,500万円・35年で同じように試算すると、毎月の返済は約111,064円と約108,887円で、35年間の利息は約91万円の差です。ドコモSMTBネット銀行は借入時50歳以下なら3大疾病保障特約(50%)も基本で付きます。
注意したいのは審査結果による上乗せです。ドコモSMTBネット銀行は最大で年0.550%が加わることがあり、年0.200%上乗せされた時点で福岡中央銀行の八大疾病付きより高くなります。借入期間が35年を超えると年0.070%以上の上乗せもあります。
WEB申込コースは2026年10月30日17時で仮審査の受付を終え、いまは対面相談コースが窓口です。同じ店舗ではSBI新生銀行の住宅ローンも相談できます。保障の詳細はスゴ団信の保障と上乗せ金利をご覧ください。
福岡中央銀行のために給与振込を移すかどうか迷っているなら、ドコモSMTBネット銀行の審査結果も手元にあると比べやすくなります。SBIマネープラザの福岡の店舗で、対面相談コースの仮審査まで相談できます。
福岡中央銀行が合う人、ほかと比べたい人
すでに福岡中央銀行に給与振込や定期預金があり、近くの支店で相談しながら進めたい人には、福岡銀行と同じ金利水準で借りられる福岡中央銀行が使いやすい選択です。71歳未満まで申し込める点も、年齢が高めの人には利点です。
手続きをWebで済ませたい人は福岡銀行、病気の保障を上乗せなしで付けたい人はドコモSMTBネット銀行と、優先したい条件で候補が変わります。全期間固定で比べるなら住宅金融支援機構のフラット35も選択肢です。
金利・キャンペーンは月ごとに動くため、最新の状況は各金融機関の発表でご確認ください。