この記事では、住信SBIネット銀行の住宅ローンを例に、住宅ローン申込の流れや、住宅ローン審査で必要になる書類について解説していきます。
一般的に、住宅ローンは仮審査のタイミングでは物件情報やご自身に関する情報が記載された書類の提出は不要です。仮審査を通過した後に行われる本格的な審査である本審査に申し込む段階で、それらの審査書類を提出する必要があります。審査用の書類には、運転免許証のようなわかりやすいものから、普段の生活ではほとんど目にすることのない書類を取り寄せて提出が必要になる場合もあります。
申込時点では書類提出は不要ですが、住宅ローンの審査を開始した時点で必要書類が適切に理解していると審査手続きがスムーズに進行します。逆に、慌てて準備して書類に不備があると、途中で手続きが中断されることになるので時間がかかってしまうことになります。
住宅ローンの審査をスムーズに進めるには、あらかじめ必要書類を把握したうえで事前に準備しておくことがポイントです。
目次
住宅ローンの申し込みの流れ
住宅ローン選びは金利タイプ選びと金融機関選びから始まります。
金融機関を決定したら、仮審査の申し込みを行います。仮審査はあくまでも簡易的な審査で、その仮審査を無事に通過したら、詳細な申込人や物件情報とともに多くの書類提出が必要となる本審査に進みます。
ネット銀行の場合、本審査も書類提出もネットで完結できるケースが大半です。
本審査を通過すると金融機関と住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)を締結することになります。最終的に住宅ローンの正式な契約を全て終えて、住宅ローンが実行されると、金融機関から契約者の銀行口座に入金されます。
通常、即座にそのお金は不動産会社などの口座に振り込まれます。これで住宅ローン融資の実行と売買手続きが完了です。通常は、このタイミングで鍵を受け取りつつ住宅が引き渡されて入居可能な状態になります。
この一連の流れを理解しながら、計画的に手続きを進めていくことで、住宅ローンの申込みと住宅購入がスムーズに進行します。
続いて、住信SBIネット銀行での住宅ローン契約までの流れをご紹介します。
- 仮審査申し込み:
- Webを通じて申し込みます。
- この段階では書類の準備は不要です。
- 仮審査と結果通知:
- 申込内容に不備がなければ仮審査に進みます。
- 仮審査結果は申込日から3営業日以内に通知されます。
- Web申込の場合、結果は登録したメールアドレスに送られます。
- 正式審査申込と審査:
- 仮審査の結果後、正式審査の申込書類が送られます。
- 書類に必要事項を記入し、捺印の上、必要書類を同封して返送します。
- 団体信用生命保険の申し込みもこの段階で行います。
- 正式審査結果の通知:
- 正式審査の結果は、書類到着後1週間から10日を目安に通知されます。
- 結果通知後、貸出条件確認の書面が送られ、確認期限が設定されます。
- 契約手続き:
- Web契約または郵送での契約を選択し、手続きを行います。
- 登記関連手続き:
- 司法書士との面談日を決め、登記関連手続きを行います。
- 借り入れ:
- 登記書類の確認後、契約が締結されます。
- 借入希望日の2営業日前までに自己資金分の入金が必要です。
- 入金確認後、指定口座への振込みが行われます。
住宅ローン仮審査申込時の必要書類は?
住信SBIネット銀行の住宅ローンの流れとしては、まず仮審査(事前審査)を申し込むことになります。それほど時間もかからず仮審査の結果を知ることができるでしょう。仮審査を通過することで本審査のステップに進むことができるようになります。
仮審査は購入を希望する物件が決定したタイミングで行うのが一般的です。不動産会社や売り手は、「住宅の買い手」が住宅ローンの審査に通過できる人物で、売買を確実に制約できる相手であるかを速やかに知りたいため、通常は不動産会社やハウスメーカーから案内された住宅ローンにすぐに申し込むことになります。
一方で、「不動産会社が提携している住宅ローン」が必ずしも魅力的とは限りませんので、帰宅後に必ずご自身で住宅ローンについて調べて、申し込んだ住宅ローンよりも有利な条件の住宅ローンが無いか確認するようにしてください。不動産業者の言いなりになって割高な住宅ローンを選んでしまうことのないように注意しましょう。
物件を探しながら住宅ローンについても調査しておくと、購入する物件が決まった際に急いで金融機関を探す必要もなくなりますし、より有利な住宅ローンの利用手続きをスムーズに進めることができます。
仮審査の申し込みはホームページから行いますが、申告ベースでの簡易的な審査のため、書類の提出などは不要です。
住宅ローン正式審査申込時の必要書類は?
仮審査(事前審査)の段階では、必要書類が不要だったり、簡易なもので済んだりすることがあります。しかし、本審査の時には、さまざまな詳細な必要書類の提出が求められます。
本人確認書類
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
A.健康保険証 | コピー | |
B.住民票または住民票記載事項証明書 | 原本 |
|
C.在留カードまたは特別永住者証明書 ※外国籍の方のみ |
コピー |
所得証明関係書類
住宅ローンの審査においては、返済能力を確認するために所得証明書類が重要です。これらの書類を通じて「安定した収入の有無」や「収入に見合った借入額かどうか」などが審査されます。
就業状況に応じて必要な書類は異なりますが、会社員や公務員など、給与所得者で源泉徴収による納税を行っている方は、以下の書類を準備する必要があります。
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
源泉徴収票 | コピー | 直近1年分 |
住民税決定通知書または収入金額記載の住民課税証明書 | 原本 | 直近1年分 |
昨年もしくは今年転職した方は、以下の書類の提出も必要です。
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
採用通知書・雇用契約書などの1年間の見込み年収が分かる勤務先発行の証明書 | コピー | |
転職後の給与証明書、ある場合は賞与明細書 | コピー |
|
物件に関する書類
購入する物件が新築・中古マンションなのか、建売・注文住宅なのかなどで必要書類が異なります。
検討している物件の必要書類は以下をご確認ください。
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
売買契約書 | コピー |
|
重要事項説明書 | コピー |
|
工事請負契約書 | コピー |
|
建築確認済証または 建築確認通知書 |
コピー |
|
建築確認申請書 | コピー |
|
検査済証 | コピー |
|
物件の間取りが分かるもの
(平面図や間取り図) |
コピー |
|
その他の書類
住宅ローン申し込み人の状況や、借入希望の内容によって追加で必要になる書類例をご紹介します。
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
返済予定明細書 | コピー |
|
諸費用明細または資金計画書 | コピー |
|
住宅ローン契約時の必要書類は?
住宅ローンの契約時にも、別途書類を準備しておく必要があります。
- 借入人印鑑証明書(お借入日より3ヵ月以内に発行されたもの)
- 連帯保証人印鑑証明書(連帯保証人がいる場合、お借入日より3ヵ月以内に発行されたもの)
- 担保提供者印鑑証明書(担保提供者がいる場合、お借入日より3ヵ月以内に発行されたもの)
- ※ 住民票が必要となる場合もあります。
住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)の最新金利
最後に2024年12月の住宅ローン金利を確認しておきましょ。
資金使途 | 金利タイプ | 2024年12月の金利 |
新規借り入れ | 変動金利 | 年0.448%(通期引き下げプラン) |
当初10年固定金利 | 年1.303%(通期引き下げプラン) | |
35年固定金利 | 年1.783%(当初引下げプラン) | |
借り換え | 変動金利 | 年0.448%(通期引き下げプラン) |
当初10年固定金利 | 年1.335%(通期引き下げプラン) | |
35年固定金利 | 年1.815%(当初引下げプラン) |
※実際の適用金利は申込時ではなく、借入日の金利が適用されます。
※団体信用生命保険のプランによっては住宅ローン金利に年0.2%~0.4%が上乗せとなります。
※新規借入は物件価格の80%以下で住宅ローンを借り入れの場合。借入総額が、物件価格の80%超~100%以下で借り入れの場合、表示金利に年0.032%、物件価格の100%超でお借入れの場合は表示金利に年0.036%上乗せとなります。
※借入期間を35年超~40年以内で借り入れする場合、住宅ローン金利に年0.07%、40年超で借り入れする場合、住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
※審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.3%上乗せとなる場合があります。
まとめ
住宅ローンの申し込みにおいては、先に挙げた必要書類が一般的な例ですが、申し込みの内容や、申し込みの経路(WEB/店舗)によって必要な書類や提出方法が異なります。
また、書類の不備などが原因でローンの審査に間に合わない場合、ローン特約を利用して契約を解除することも一つの選択肢です。ローン特約は、ローンが下りなかった場合に契約を解除できる特約で、不動産の売買契約時に設定されることが一般的です。ただし、ローンの取得に必要な努力をしていない場合、この特約は利用できないことに注意が必要です。
実際に申し込む際は、住信SBIネット銀行からの案内内容をよく確認して、具体的な必要書類や提出方法を確認するようにしましょう。書類が不足していたり、提出方法や提出範囲を間違えたりすると、契約がスムーズに進まず、希望する期限内に住宅ローンの審査が完了しないこともあり得ます。最初に準備する書類の精度が重要になりますので、書類準備は慎重に進めるようにしましょう。
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