- ホーム
- 住宅ローンの基礎知識
- 変動金利と固定金利の選び方
住宅ローンを選ぶ上で気になる変動金利か固定金利の選択肢。それぞれの違いを解説します。
2024年に入って住宅ローンの変動金利の引き上げのニュースを見かける機会が増えてきました。実際、住宅ローンの基準金利を引き上げた銀行もあり、今後、多くの金融機関が住宅ローンの利上げを行う可能性があります。変動金利と固定金利のどちらの住宅ローンを選ぶのが正解かは未来を予想することと同じで誰にもわかりませんが、メリットとデメリットやリスクをしっかりと把握して利用することが大切です。この記事を参考にしていただければと思います。
変動金利と固定金利の選び方
変動金利と固定金利
住宅ローンの金利タイプにはおおきく変動金利と固定金利が存在します。どちらの金利タイプをを選択するかは住宅ローン総支払額に大きく影響を与えます。どちらの住宅ローンを選ぶことが正解かは誰にもわかりません。それぞれ金利タイプののメリットとデメリットをしっかりチェックして選ぶことが大切です。
変動金利のメリットとデメリット変動金利は一般的に固定金利に比べて適用金利が低い。一方で返済中に金利が上昇する可能性があり、大幅な金利上昇が発生した場合、利息の負担が急激に大きくなる可能性がある。2024年に入り変動金利タイプの住宅ローンの金利上昇圧力が非常に高まっていて、実際に金利の引き上げも目立ってきている点には注意が必要。
固定金利のメリットとデメリット固定金利は一般的に変動金利に比べて適用金利が高い。一方で借入期間中の金利が固定されるので支払額も固定されて確定している状態で返済を続けることができる。中間商品としては一定期間の金利を固定する当初固定金利や期間選択型固定金利と呼ばれる金利タイプも存在する。
全期間固定金利と当初固定金利
全期間固定金利と当初固定金利の違い固定金利のなかにも、全期間固定金利と当初固定金利があります。全期間固定金利は借入時の金利が全期間変わらないタイプで、当初固定金利は「当初10年間の金利を1%に固定し、その後の金利タイプは10年後に決定する」といった形で一定期間固定金利を固定できる金利タイプです。固定金利タイプの場合、固定する期間が長くなれば金利も高くなる傾向があります。
どちらの金利の方が人気?
人気は変動金利!独立行政法人住宅金融支援機構が定期的に実施している住宅ローン利用者調査によると、固定金利を選択する人よりも変動金利を選択する人の方が多いことがわかります。2023年4月の調査結果では72.3%もの人が変動金利を選択しています。その後の調査結果でも傾向は可泡っていませんし、過去の調査結果を見ても、変動金利を選択する人が60%~70%程度を占めており、金利上昇のリスクはあっても低金利であることが魅力と考える人が多い状況です。
迷ったらミックスローンという選択肢も
変動金利と固定金利をミックス!どの金利タイプにすべきかを悩んで選びきれないときは、ミックスローンという選択肢もおすすめです。ミックスローンは変動金利と固定金利を合わせて住宅ローンを組むことを言います。もし金利が上がってしまった場合でも返済額への影響を抑えることができるので、金利上昇局面でも安心して返済できる商品です。
まとめ
住宅ローン選びの大きな関門の一つである、変動金利か固定金利どちらを選ぶべきかについて解説しました。それぞれの金利タイプごとにメリット・デメリットがあるので特徴を理解した上で申し込むようにしましょう。ご自身やご家族のライフプランやライフイベントに合わせて考えることも重要です。