この記事では、住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)を具体例に、住宅ローンの申し込み手続きの流れと、審査時に必要となる書類について詳しく解説します。
住宅ローンの申し込みは一般に、次のようなステップで進みます。
1.仮審査の申込(事前審査)
2・本審査の申込(正式審査)
3・契約手続き(ローン契約の締結)
まず、最初のステップである「仮審査」では、物件に関する資料や本人確認書類などの提出は原則として不要です。住信SBIネット銀行でも、仮審査では主に年収や勤務先、借入希望額などの自己申告に基づいて審査が行われます。
しかし、仮審査を通過し、次のステップである本審査に進む段階になると、正式な書類の提出が求められます。この時点で初めて、本人確認書類や収入証明書類、物件関連の資料などを準備する必要が出てきます。
提出を求められる書類の中には、運転免許証のような日常的に利用する書類もあれば、住民票や源泉徴収票、売買契約書など、普段の生活ではあまり目にすることのない書類も含まれます。場合によっては、市役所や勤務先から取り寄せが必要となるものもあります。
住宅ローンの本審査は、書類の内容に基づいて精緻に行われるため、提出書類に不備があると審査の進行が止まってしまう恐れがあります。その結果、融資実行までのスケジュールが大幅に遅れる可能性もあるため注意が必要です。
そのため、住宅ローンの審査をスムーズに進めるためには、「本審査に進む前にどんな書類が必要になるか」を事前に把握し、余裕をもって準備しておくことが非常に重要です。
住信SBIネット銀行では、申込者がマイページ上で必要書類の提出状況を確認できる仕組みが整備されており、オンラインで完結できる点も大きな魅力です。ただし、書類の内容そのものは申込者の責任で適切に準備・提出する必要があります。
目次
住宅ローンの申し込みの流れ
住宅ローンを利用する際、まず最初に行うべきは「金利タイプの選定」と「金融機関選び」です。変動金利にするか固定金利にするか、また、どの銀行に申し込むのが自分に合っているかを見極めることが、スムーズな住宅ローン契約への第一歩となります。
金融機関を決定したら、次のステップは仮審査の申し込みです。仮審査(事前審査)は、年収や勤続年数、他の借入状況など、申込者の返済能力を大まかに確認するための簡易的な審査です。この段階ではまだ物件の詳細や正式な書類の提出は必要ありません。
仮審査を無事通過した後、いよいよ本審査へと進みます。本審査では、本人確認書類、収入証明書、物件関連書類など、複数の書類を揃えて提出する必要があります。ネット銀行の場合、こうした書類の提出も含めてすべての手続きをオンライン上で完結できることが多く、住信SBIネット銀行もその一例です。マイページ上で提出状況や審査進捗を確認できる仕組みが整っているため、来店不要で契約を進められる利便性が大きな魅力です。
本審査に通過すると、次は金融機関との正式な契約である金銭消費貸借契約(住宅ローン契約)を締結します。この契約をもって、借入額や返済条件、団信の内容などがすべて確定します。
契約が完了すると、いよいよ融資実行のタイミングです。銀行から契約者の口座に住宅ローンの借入金が入金され、その資金が即座に不動産会社や売主の口座に振り込まれることで、物件の売買が完了します。
この融資実行と同時に、不動産の引き渡し(鍵の受け渡し)も行われ、新居への入居が可能となります。
このように、住宅ローンの申し込みから融資実行・引き渡しまでには複数のステップがありますが、それぞれの手続きを計画的に進めていくことで、スムーズかつ確実にマイホーム取得を実現することができます。
次に、住信SBIネット銀行における住宅ローン契約の具体的な流れをより詳細にご紹介していきます。
- 仮審査申し込み:
- Webを通じて申し込みます。
- この段階では書類の準備は不要です。
- 仮審査と結果通知:
- 申込内容に不備がなければ仮審査に進みます。
- 仮審査結果は申込日から3営業日以内に通知されます。
- Web申込の場合、結果は登録したメールアドレスに送られます。
- 正式審査申込と審査:
- 仮審査の結果後、正式審査の申込書類が送られます。
- 書類に必要事項を記入し、捺印の上、必要書類を同封して返送します。
- 団体信用生命保険の申し込みもこの段階で行います。
- 正式審査結果の通知:
- 正式審査の結果は、書類到着後1週間から10日を目安に通知されます。
- 結果通知後、貸出条件確認の書面が送られ、確認期限が設定されます。
- 契約手続き:
- Web契約または郵送での契約を選択し、手続きを行います。
- 登記関連手続き:
- 司法書士との面談日を決め、登記関連手続きを行います。
- 借り入れ:
- 登記書類の確認後、契約が締結されます。
- 借入希望日の2営業日前までに自己資金分の入金が必要です。
- 入金確認後、指定口座への振込みが行われます。
住宅ローン仮審査申込時の必要書類は?
住信SBIネット銀行の住宅ローンの流れとしては、まず仮審査(事前審査)を申し込むことになります。それほど時間もかからず仮審査の結果を知ることができるでしょう。仮審査を通過することで本審査のステップに進むことができるようになります。
仮審査は購入を希望する物件が決定したタイミングで行うのが一般的です。不動産会社や売り手は、「住宅の買い手」が住宅ローンの審査に通過できる人物で、売買を確実に制約できる相手であるかを速やかに知りたいため、通常は不動産会社やハウスメーカーから案内された住宅ローンにすぐに申し込むことになります。
一方で、「不動産会社が提携している住宅ローン」が必ずしも魅力的とは限りませんので、帰宅後に必ずご自身で住宅ローンについて調べて、申し込んだ住宅ローンよりも有利な条件の住宅ローンが無いか確認するようにしてください。不動産業者の言いなりになって割高な住宅ローンを選んでしまうことのないように注意しましょう。
物件を探しながら住宅ローンについても調査しておくと、購入する物件が決まった際に急いで金融機関を探す必要もなくなりますし、より有利な住宅ローンの利用手続きをスムーズに進めることができます。
仮審査の申し込みはホームページから行いますが、申告ベースでの簡易的な審査のため、書類の提出などは不要です。
住宅ローン正式審査申込時の必要書類は?
仮審査(事前審査)の段階では、必要書類が不要だったり、簡易なもので済んだりすることがあります。しかし、本審査の時には、さまざまな詳細な必要書類の提出が求められます。
本人確認書類
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
A.健康保険証 | コピー | |
B.住民票または住民票記載事項証明書 | 原本 |
|
C.在留カードまたは特別永住者証明書 ※外国籍の方のみ |
コピー |
所得証明関係書類
住宅ローンの審査においては、返済能力を確認するために所得証明書類が重要です。これらの書類を通じて「安定した収入の有無」や「収入に見合った借入額かどうか」などが審査されます。
就業状況に応じて必要な書類は異なりますが、会社員や公務員など、給与所得者で源泉徴収による納税を行っている方は、以下の書類を準備する必要があります。
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
源泉徴収票 | コピー | 直近1年分 |
住民税決定通知書または収入金額記載の住民課税証明書 | 原本 | 直近1年分 |
昨年もしくは今年転職した方は、以下の書類の提出も必要です。
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
採用通知書・雇用契約書などの1年間の見込み年収が分かる勤務先発行の証明書 | コピー | |
転職後の給与証明書、ある場合は賞与明細書 | コピー |
|
物件に関する書類
購入する物件が新築・中古マンションなのか、建売・注文住宅なのかなどで必要書類が異なります。
検討している物件の必要書類は以下をご確認ください。
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
売買契約書 | コピー |
|
重要事項説明書 | コピー |
|
工事請負契約書 | コピー |
|
建築確認済証または 建築確認通知書 |
コピー |
|
建築確認申請書 | コピー |
|
検査済証 | コピー |
|
物件の間取りが分かるもの
(平面図や間取り図) |
コピー |
|
その他の書類
住宅ローン申し込み人の状況や、借入希望の内容によって追加で必要になる書類例をご紹介します。
書類 | 原本/コピー | 注意事項 |
---|---|---|
返済予定明細書 | コピー |
|
諸費用明細または資金計画書 | コピー |
|
住宅ローン契約時の必要書類は?
住宅ローンの契約時にも、別途書類を準備しておく必要があります。
- 借入人印鑑証明書(お借入日より3ヵ月以内に発行されたもの)
- 連帯保証人印鑑証明書(連帯保証人がいる場合、お借入日より3ヵ月以内に発行されたもの)
- 担保提供者印鑑証明書(担保提供者がいる場合、お借入日より3ヵ月以内に発行されたもの)
- ※ 住民票が必要となる場合もあります。
住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)の最新金利
最後に2025年5月の住宅ローン金利を確認しておきましょ。
資金使途 | 金利タイプ | 2025年5月の金利 |
新規借り入れ | 変動金利 | 年0.698%(通期引き下げプラン) |
当初10年固定金利 | 年1.479%(通期引き下げプラン) | |
35年固定金利 | 年2.029%(当初引下げプラン) | |
借り換え | 変動金利 | 年0.698%(通期引き下げプラン) |
当初10年固定金利 | 年1.479%(通期引き下げプラン) | |
35年固定金利 | 年2.029%(当初引下げプラン) |
※実際の適用金利は申込時ではなく、借入日の金利が適用されます。
※団体信用生命保険のプランによっては住宅ローン金利に年0.2%~0.4%が上乗せとなります。
※新規借入は物件価格の80%以下で住宅ローンを借り入れの場合。借入総額が、物件価格の80%超~100%以下で借り入れの場合、表示金利に年0.032%、物件価格の100%超でお借入れの場合は表示金利に年0.036%上乗せとなります。
※借入期間を35年超~40年以内で借り入れする場合、住宅ローン金利に年0.07%、40年超で借り入れする場合、住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
※審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.3%上乗せとなる場合があります。
まとめ
住宅ローンの申し込みに際しては、これまでに紹介した書類が一般的に必要となりますが、実際には申し込み内容や経路(WEB経由か、店舗経由か)によって、必要書類や提出方法が変わることがあります。たとえば、WEB完結型の住宅ローンではPDFアップロードが基本となる一方、店舗型の住宅ローンでは紙原本の提出を求められるケースもあるため、金融機関ごとの案内に従うことが重要です。
また、意外と見落とされがちなのが、書類の不備による審査遅延リスクです。たとえば、提出書類の内容に誤りがあったり、不足していたりすると、住宅ローンの本審査がスケジュールどおりに進まず、売買契約に間に合わなくなる可能性があります。
このような事態に備えて、不動産売買契約の際には「ローン特約」が設けられていることが一般的です。ローン特約とは、住宅ローンの審査が通らなかった場合に、買主が違約金なしで契約を解除できるという条件付きの契約条項です。ただし、注意すべきなのは、ローン取得に向けた誠実な努力を怠ったと見なされる場合には、この特約が適用されないリスクもあるという点です。たとえば、必要書類の提出を怠ったり、審査途中で連絡を無視したりした場合などが該当します。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、実際に住宅ローンを申し込む際は、住信SBIネット銀行など金融機関からのメールやマイページでの案内内容を細かく確認し、最新の必要書類リストや提出方法をしっかり把握しておくことが重要です。
書類の準備段階でつまずいてしまうと、全体のスケジュールに大きな影響を及ぼす可能性があります。希望する引き渡し日や入居日に間に合わせるためにも、最初の段階で提出書類を正確かつ過不足なく準備することが、スムーズな住宅ローン契約のカギとなります。
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