この記事では住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)の審査基準について解説しています。また、住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査に落ちた場合の対策についても解説していきたいと思います。
なお、この記事の中では住信SBIネット銀行の最新の金利やキャンペーン情報について詳しくは紹介していません。最新のキャンペーンなどはこちらのページで事前に確認しておくようにしてください。
目次
住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査基準について
この記事では、住信SBIネット銀行が提供する住宅ローンの中でも、特にインターネットから申込可能な「WEB申込コース」について詳しく解説します。
住信SBIネット銀行は、来店不要で完結できるネット型住宅ローンをはじめ、対面で相談しながら申し込める住宅ローン、さらには、長期固定金利型で人気の「フラット35」なども取り扱っており、幅広いニーズに対応しているのが特徴です。利用者のライフスタイルや金融リテラシーに応じて選択肢が用意されているため、住宅ローン選びにおける「入口のハードル」は比較的低い金融機関だといえるでしょう。
なかでも「WEB申込コース」は、ネット完結型で手続きの手軽さが魅力ですが、実際の審査はどうなっているのでしょうか?
ここからは、住信SBIネット銀行が公開している商品説明書などの公式情報をもとに、WEB申込コースの住宅ローンを利用するために必要な条件を整理していきます。なお、すべての審査項目が明示されているわけではありませんが、最低限求められる条件や利用対象については明確に示されていますので、住宅ローンの申し込みを検討している方はぜひ参考にしてください。
年齢条件
- 借入時の年齢:
申込時の年齢は18歳以上となっています。これは一般的な住宅ローンの審査基準と同等で標準的な条件です。 - 完済時の年齢
完済時の年齢は80歳未満です。借入時の年齢が50歳の場合30年未満の返済期間で借り入れする必要がある、ということになります。
収入条件
- 年収
一般的に、住宅ローンを利用するには安定した収入があることが最重要視されます。具体的な年収の最低限度は銀行ごとに異なり、住信SBIネット銀行は明確な年収基準が示されているわけではありませんが、年収300万円以上が望ましくそれ未満の場合、審査が厳しくなる可能性が高いと考えておくと良いでしょう。
借入期間
- 最長借入期間
住信SBIネット銀行の住宅ローンの借り入れ期間は35年以内とするのが一般的ですが、最長で50年まで延長することができます。物件の種類や借入の内容によっては借入期間の短縮を求められる可能性もあるのと、35年超と40年超の場合は住宅ローン金利に上乗せの金利が発生します。
資金使途
- 新築・中古住宅の購入
新築または中古の住宅を購入する目的で利用できます。 - 建築・リフォーム
自己所有の土地に住宅を建築する、または既存住宅のリフォーム費用として利用できます。 - 借り換え
他の金融機関からの借り換えに利用できます。
その他の条件
- 勤続年数や職業
安定した収入があることが重要視されますが、その判断材料の1つに勤続年数や職業があげられます。もちろん、住宅ローンの審査は総合評価なので勤続年数や職業(雇用形態)だけで審査に落ちるわけではありませんが重要な審査項目の1つです。転職直後の場合審査に落ちやすくなりますし、契約社員や派遣社員は正社員より厳しく審査されるため利用難易度が高まると考えておきましょう。 - パート・アルバイト
住信SBIネット銀行の住宅ローンはパート・アルバイトの方は利用できません。 - 産休・育休
産休、育休中や予定の人は単独では申し込みできませんが、復職後の収入合算やペアローンの申し込みは可能です。 - 団体信用生命保険(団信)
加入が必須です。保険会社による団信の加入審査に落ちた場合は利用できません。 - 収入合算・ペアローン
利用可能ですが、収入合算やペアローンの相手も同様の条件を満たす必要があります。
具体的な審査結果は個々の申込者の状況によって異なるため、正確な情報は住信SBIネット銀行の公式ウェブサイトや住宅ローンの担当者に直接確認することをお勧めします。
住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査は厳しい?
住信SBIネット銀行の住宅ローンは「審査が非常に厳しい」というほどではありませんが、やはり一定のハードルは設けられています。その背景には、銀行が超低金利の住宅ローンを提供しているという事実があります。
低金利は利用者にとって大きなメリットですが、銀行側にとっては、融資によって得られる利益が少ないということを意味します。たとえば、金利が年0.3〜0.5%という水準では、わずかな返済遅延や貸倒れがあっただけでも銀行経営に与えるインパクトが大きくなってしまいます。
そのため、住信SBIネット銀行のように「超低金利で高品質な住宅ローン商品」を提供している金融機関では、申込者の信用リスクを極力排除することが重要になります。つまり、「誰にでも貸す」わけにはいかず、一定の基準をクリアした人だけが低金利の恩恵を受けられる仕組みなのです。
このリスク管理の要となるのが住宅ローンの「審査」です。住信SBIネット銀行では、次のような項目を中心に、申込者の返済能力や信用力を総合的に評価しています。
- 収入の安定性と十分性
安定した収入と適切な収入水準は、返済能力を判断する重要な基準です。特に自営業者やフリーランスの場合、収入の不定期性や予測不可能性が審査に影響を与えることがあります。 - 信用情報の確認
過去の金融取引、特に住宅ローンの返済履歴やクレジットカードの使用状況が詳細にチェックされます。遅延や延滞の履歴があると、審査に不利に働く可能性があります。 - 借入額と物件の評価
融資する金額と物件の価値も重要な審査項目です。物件の価値が低いと希望する金額を借りられない可能性が高いですし、立地や状態に問題がある場合、住宅ローンの承認が難しくなることがあります。 - 健康状態や病歴(団信)
住信SBIネット銀行ではワイド団信を取り扱っていません。ワイド団信は健康状態に問題がある人や過去に大きな病気を患った経験がある人の為に提供されている、加入条件が緩和された団信です。このワイド団信を取り扱っていないという事は、利用者の健康状態などにも注視していると考えることができます。
これらの審査基準は、銀行が貸出リスクを適切に管理し、安定した金融サービスを提供するために設けられています。低金利であればあるほど、銀行は貸し倒れリスクを最小限に抑えるために厳格な審査を行うことが一般的です。
住信SBIネット銀行は住宅ローンの審査に落ちる理由は
住信SBIネット銀行の住宅ローン審査に落ちる理由として考えられるものは以下の通りです。
- 信用情報に異動記載がある
信用情報機関に、過去のローンやキャッシングの返済遅延などが記録されていることを異動記載と言います。異動情報がある状態で住宅ローンを利用するのはかなり高い難易度なので、借り入れタイミング含めて再考が必要になるでしょう。 - 金融関連の信用情報
過去に消費者金融などからの借入れがあり、返済遅延があった場合。 - 返済負担率が高すぎる
年収に対する年間返済額の割合が高い場合、総合的に審査が厳しくなる。 - 他の借入れがある
自動車ローンやクレジットカードのリボ払いなど他の借入れがある場合、返済負担率に加算され、審査上ではマイナスに働く - 最低年収に達していない
住信SBIネット銀行が設定する最低年収要件を満たしていない場合。 - 勤続年数が短い
勤続年数が銀行の要件を満たしていない場合。試用期間内の場合は特に厳しい結果になりやすい。 - 雇用属性
正社員でない場合(契約社員や派遣社員、アルバイト・パートなど)。または転職直後の場合。 - 歩合給がある
歩合給が必ずしもNGとされるわけではありませんが、歩合給の割合が多いのはマイナス要素です。 - 勤務先が親族会社
勤務先が親族が経営する会社の場合、審査が厳しくなる傾向がある。 - 独身である場合
結婚後に家を手放す可能性が高いと判断されることがある。 - 配偶者名義での申込み
個人事業主や過去の金融トラブルがある場合。配偶者名義での申込でごまかそうとしても厳しく審査される。 - 税金未払い
所得税や市民税の未払いがある場合、審査に通らないことがある。(税金未納まではチェックされないこともある) - 健康状態に問題がある(団信の審査)
現在治療中の病気(持病)があるか、過去に大きな病気にかかったことがあり団信に加入できないことがある。
住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査に落ちた場合の対策は?
住信SBIネット銀行の住宅ローン審査に落ちた場合の対策は以下の通りです。
- 審査に落ちた原因の特定
審査に落ちた具体的な理由を理解することが重要です。これには、信用情報の確認や、落ちた理由に関する銀行からのフィードバックが役立ちますが、詳細には教えてもらえません。 - 信用情報の改善
クレジットスコアや信用情報に問題がある場合は、それらを改善することが必要です。これまでの金銭の借り入れで返済遅延や未払いがあれば、これを解消し、今後は支払いを遅れることなく行うようにしましょう。 - 収入状況の見直し
収入が不安定である場合や、返済能力が不足していると判断された場合、収入を増やすか、借入額を減らすことを検討する必要があります。収入を増やすのは容易ではありませんので、可能な限り他の借り入れを減らすようにしましょう。 - 負債の削減
既存の借入や負債を減らすことで、実質的な返済能力を高めることができます。また、自己資金を用意できるようであれば極力自己資金の割合を高めて申し込みしましょう。 - ペアローン・収入合算の検討
家族やパートナーを共同申込者として追加することで、返済能力を高めることができます。 - 他の金融機関の検討
これが最も現実的な選択肢で、住信SBIネット銀行以外の金融機関を検討して申込することが重要です。当然、銀行が異なれば審査に通る可能性があります。
審査に落ちた場合は、焦らずに根本的な原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。また、時間をかけて条件を改善した上で再申込みを検討するのも一つの方法です。
団信の審査に落ちた場合の対策は?
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住宅ローンを申し込む際、多くの金融機関で「団体信用生命保険(団信)」への加入が必須となります。住信SBIネット銀行でも例外ではなく、住宅ローン利用にあたっては団信への加入が前提となりますが、この加入審査は銀行ではなく、保険会社によって行われます。
住信SBIネット銀行の場合、引受保険会社はSBI生命保険株式会社であり、団信への加入審査もSBI生命が担当します。
通常、団信の審査は利用者が記入する「告知書」に基づいて書面で行われます。健康状態に関する告知が中心となり、申告内容が保険会社の基準に適合していれば、診断書の提出なしで加入が認められます。ただし、借入額が多い場合や告知書の内容に懸念がある場合には、追加で健康診断書や人間ドックの結果などの提出を求められることもあります。
一部の利用者の中には「病気歴や通院歴を正直に書くと審査に通らないのでは」と不安になる方もいます。しかし、告知書に虚偽の内容を記載して提出することは絶対に避けるべきです。虚偽が発覚した場合、保険金が支払われないだけでなく、契約自体が無効になることもあり、最悪の場合、住宅ローンの残債が一括返済となるなど深刻な問題に発展するリスクもあります。
また、一度団信の審査に落ちた後に、同じ保険会社に虚偽告知をして再提出しても審査を通過することはほぼ不可能です。情報は保険会社内で共有されており、再申請の信頼性も失われてしまいます。
では、持病や健康上の不安がある方はどうすればよいのでしょうか?
団信の審査が通らない可能性がある方への選択肢として、次の2つの対策が現実的かつ有効です。
① ワイド団信が利用できる住宅ローンを選ぶ
ワイド団信とは、通常の団信に比べて加入基準が緩やかに設定されており、一定の持病がある方でも加入できる可能性がある保険です。住信SBIネット銀行ではワイド団信の取り扱いはありませんが、たとえばソニー銀行ではこのワイド団信を取り扱っており、金利上乗せも比較的小さいため、健康面に不安のある方には非常に人気です。
② 団信への加入が必須ではない「フラット35」を選ぶ
フラット35は住宅金融支援機構と民間金融機関の協調によって提供される住宅ローンで、団信加入が任意となっています。つまり、健康上の理由で団信に加入できない方でも、フラット35を利用すれば住宅ローンを組むことが可能です。特に長期固定金利を希望する方や、持病のある方にとっては、有力な選択肢となるでしょう。
2つ目のフラット35を利用したい人は、SBIアルヒが提供するフラット35がおすすめです。もしくは、住信SBIネット銀行のフラット35でも良いでしょう。ただし、住信SBIネット銀行のフラット35(保証型)は団信への加入が必須なので、フラット35(買取型)を選択するようにしてください。いずれも、フラット35業界の中でも常に魅力的な金利とサービスを提供し続けている金融機関です。
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