住宅ローンを比較する上で忘れてはいけないのが、団体信用生命保険(団信)の保障内容です。このページでは団体信用生命保険の役割や商品内容について解説しています。

団体信用生命保険とは?

  1. 団体信用生命保険の特徴
  2. 団信の選び方

団体信用生命保険の特徴

団体信用生命保険っていろんな種類があるみたいだけど、そもそもどういう保険なんだろう・・・









団体信用生命保険(団信)は、住宅ローン契約者の万が一に備えて加入する生命保険です。


 


住宅ローン契約者が死亡または高度障害状態になった場合や、保険会社が認める特定の状況になった場合に、残債を一括で清算する(住宅ローン残高が0になる)ことを目的として利用される保険商品で、団信に加入していれば、契約者が病気やケガで死亡したり、高度障害状態になった場合に保険金で住宅ローンが完済されます。


 


契約者のご家族は、住宅ローンの返済負担が無い状態で引き続きマイホームで生活することができるようになります。


 


金融機関としても利用者が団信に加入することで、住宅ローンの返済対応などのリスクが軽減されることから、一部の金融機関を除いて団信の加入を必須としています。


 


なお、団信に加入できるのは、住宅ローンを契約するときのみです。住宅ローンを組んだあとに団信の保障内容を変更したり解約したりすることはできませんので、住宅ローンの契約時にしっかりとご自身に合った保障内容を確認するようにしましょう。










団信の種類

団体信用生命保険は、死亡や高度障害時に備えるだけの商品もありますが、ガンやその他の疾病などの保障が追加で付帯できるケースも多くあります。


 


一般団信 契約者が死亡もしくは高度障害の状態になった際に残債が0になる保障です。一般団信への加入は原則として必須としている金融機関がほとんどです。なお、一般団信の保険料は基本的には銀行が負担してくれます。


 


がん保障付団信 がん団信は、所定のがん(悪性新生物)と診断されると保険金が支払われる団信です。がん団信には、所定のがんと診断されたときに残債の半額が保障される「がん50%団信」と、全額が保障される「がん100%団信」の2種類があります。


 


年齢制限などの条件をクリアしていれば、がん50%団信は金利上乗せ無しで加入できるケースもあります。また、がん100%保障に加入する場合、借入金利に年0.1〜年0.2%程度上乗せした保険料を支払うのが一般的です。


 


3大疾病保障付団信 三大疾病である「がん」「心疾患」「脳血管疾患」と診断されて所定の状態になったときに残債が0になる団信です。加入する場合、住宅ローン金利に年0.1〜年0.3%程度を上乗せするのが一般的です。


 


8大疾病保障付団信 3大疾病に加え、高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎罹患時の保障が付いた「8大疾病」など保障の範囲が広い団信です。加入する場合、住宅ローン金利に年0.1〜年0.3%程度を上乗せするのが一般的です。


 


ワイド団信 健康が理由で通常の団体信用生命保険に加入できない人のために、加入条件を緩和した団信です。健康上の理由から一般団信に加入できない方でも住宅ローンを利用できるように作られた保障です。保証される内容は一般団信と同じです。


ワイド団信に加入する場合、住宅ローン金利に年0.3%程度を上乗せするのが一般的です。


団信の選び方

住宅ローンを選ぶ際は団信の保障内容だけでなく、金利や手数料も含めて総合的に判断するのが良いでしょう!

保障の必要性 単身世帯の方や、十分な預貯金を確保されている方などは保障の充実した団信に加入する必要がないケースもあります。


また、ご自身がすでに加入している死亡保険やガン保険などと保障が重複するケースもあると思いますので、住宅ローン契約の際に保障を見直すということも選択肢になるでしょう。


上乗せ金利 保障の手厚い団信の場合、金利上乗せが年0.3%程度上乗せされることもあり、場合によっては住宅ローンの金利と同じぐらい団信の保障料を支払うことになるケースもあります。


住宅ローンのシミュレーションなどで、団信の保険料が月々いくらぐらいに相当するのかなども事前にチェックした上で、ご自身の納得したプラン選択を目指しましょう。


まとめ

団体信用生命保険を賢く比較するためには、金融機関ごとの保障内容をチェックしたうえで、それぞれの住宅ローン金利や、上乗せされる金利、契約にかかる手数料等総合的に考えるのがおすすめです。


金融機関によっては無料で付帯できる団信もありますので、コストをかけずに保障を強化することもできます。


今回ご紹介した団信の種類、注意点、比較のポイントも参考に、ご自身に合った住宅ローンと団信を選びましょう!


編集者 住宅ローンナビアシスタントI

住宅ローンナビのライター兼編集者。某金融機関で住宅ローンに関連する業務に従事し、2023年より住宅ローンナビの記事の監修を開始。

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